私は2人の子どもがいるワーキングママ。これまでに、介護職で7回の転職経験があります。
現在40歳、息子2人と旦那の4人家族。お笑い好きで、趣味は海外ドラマ鑑賞とイラストを描くこと。未経験で介護職に転職し10年目。旦那が転勤族なので、職場を転々としながら、介護転職に役立つ情報を配信中。
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もしあなたが、「介護の求人を探したいけど、転職サイト・エージェントが多すぎて、どれを選べば良いのかわからない…」と迷っているのであれば、このページはお役に立てるはず。
主要な介護転職サイトだけでも30社以上…あなたが迷うのも無理はありません。
これら全ての介護転職サイト・エージェントを利用させてもらいましたが、結論からお伝えすると、おすすめできるのは以下の3つだけ。むしろ、おすすめできない転職サイトの方が多数を占めます。
1位 ミラクス介護 >>体験談
2位 スタッフサービスメディカル >>体験談
3位 MC介護 >>体験談
の3つがおすすめです。
ちなみに私は、転職サイトやエージェント以外にも、ハローワークや福祉人材センターなども実際に利用したことがあります。
多くの失敗経験をしてきた私だからこそ、
「高収入の条件で転職したいならこの方法!」
「未経験だとこの介護施設がおすすめ!」
「子育てと両立しながら働くならココ!」
など、私が転職時に一番知りたかった事を、あなたにお伝えすることができます。
以前の私もそうでしたが、未経験者・経験者問わず介護転職を考える時には、「実際、この仕事は私に合ってるの?」「私にこの職場は勤まるの?」「体力面に不安がある…」など悩む所は多いかと思います。
なので、このページの前半では、私のおすすめな介護の転職サイト・転職エージェントランキングTOP7と失敗しない転職サイトの選び方を紹介、ページの後半では、各介護施設ごとの平均給料・仕事内容・大変さの度合い、やりがい、向いている人・向いていない人など、現役介護士である私が解説しています。
このページを最後まで読んで頂ければ、どの転職サイトを利用すべきか、どの介護施設を選ぶべきかが判断できるはずです。
おすすめな介護の転職サイトと転職エージェント【ランキングTOP7】
それぞれ求人が異なるので、私の場合上位3社は必ず利用しています。
- 4.8
パート 正社員
業界トップクラスの求人数で、介護の求人情報や転職情報で利用者満足度がNo.1。パート・正社員への就職に強く、最近は夜勤専従にも力を入れています。
実際の求人数 4.5 思いやり 5.0 担当者の理解度 5.0 求人の情報量 5.0 交渉力の高さ 5.0 利用しやすさ 5.0 総合 4.8 マイナビ介護職は、実際に私の就職先が決まった転職サイトの1つ。最も紹介される求人数が多く、しつこい連絡もなし。こちらの希望を汲み取ってマッチする求人だけを紹介してくれるのはとても良かったです。また、紹介する求人に関しては、カウンセラーが実際に行って施設長の話を聞いてきたりしているので、その点は求人票に書いていない雰囲気や人間関係などの裏情報も聞けるという点で最も安心できました。
パート 正社員 派遣
国内最大級の求人数で、利用者満足度も96.7%と高く、パート・正社員・派遣・紹介予定派遣から幅広く求人を探せます。
実際の求人数 4.0 思いやり 5.0 担当者の理解度 5.0 求人の情報量 4.0 交渉力の高さ 5.0 利用しやすさ 5.0 総合 4.7 ミラクス介護(旧スマイルサポート介護)は、私が最も多用していて、必ず利用する転職サイトの1つ。ミラクス介護の特徴的な点は、正社員・パート(非常勤)・契約・派遣など、全ての雇用形態に対応しており、釣り求人も少なかったです。キャリアカウンセラーの質に関しては一番良かったです。
- 4.6
パート 正社員
医療介護福祉の求人数がNo.1で、仲介をはさまず事業所と直接連絡が取れて、就職後に「お祝い金」がもらえます。また、ハローワーク求人もジョブメドレー内で検索できるので、個人的には1番使いやすい転職サイトです。
実際の求人数 5.0 思いやり 5.0 担当者の理解度 3.0 求人の情報量 4.5 交渉力の高さ 3.0 利用しやすさ 5.0 総合 4.6 ジョブメドレーは、最近急成長の医療介護福祉に特化した求人サイトで、私も実際にジョブメドレー経由で仕事が決まり、お祝い金ももらえました。直接応募型なので、エージェントの仲介が入らない分、スピーディーに面接日程が決まりますし、しつこい電話が一切かかってこない点はGOOD。マイナビ介護職やスマイルサポートで求人が紹介されなくても、ジョブメドレーで倍近くの求人を見つけることができます。転職活動に慣れている方に最適な転職サイトです。
派遣
「未経験・資格なしOK」の求人が豊富で、「30代・40代・50代の中高年」に人気があり、派遣求人に関しては業界トップクラス。
実際の求人数 5.0 思いやり 3.0 担当者の理解度 4.0 求人の情報量 3.5 交渉力の高さ 4.0 利用しやすさ 2.0 総合 3.6 スタッフサービス・メディカルは、派遣に絞って求人を探すのであればNo.1だと感じます。正直、電話がかなりしつこいので、その点は微妙ですが、派遣会社の中では倍近い派遣求人を紹介してくれて、しかも他社と比べても高時給案件が多いので、派遣求人の質重視という方に最適です。
- 3.4
パート 正社員 派遣 単発・短期
医療介護系の求人サイトの中で、唯一「単発スポット・短期」の派遣求人が見つかります。書類選考なし・面接なしで応募できるので、単発・短期案件を探している方にはピッタリです。
実際の求人数 3.0 思いやり 4.0 担当者の理解度 2.0 求人の情報量 3.0 交渉力の高さ 3.0 利用しやすさ 4.0 総合 3.4 MC介護のお仕事は、単発・短期求人に特化している唯一の派遣会社なので、副業やダブルワークとして単発スポットの仕事を探していたり、転職するまでの「つなぎ」として短期の仕事を探しているのであれば、MC介護が最適です。また、失業保険給付期間で週20時間以下のバイトをしたいという場合にもおすすめです。
パート 正社員
きらケアの特徴的な点が、求人数が多く、高収入案件が豊富で、サポート力に定評がある所ですが、実際に利用してみて、個人的には低評価でした。
実際の求人数 2.0 思いやり 1.0 担当者の理解度 3.0 求人の情報量 2.0 交渉力の高さ 2.0 利用しやすさ 2.0 総合 2.0 きらケアを実際に利用してみて感じたのは、実際に紹介される求人数が少なく、担当アドバイザーの対応には正直疑問を感じました。他ランキングサイトでは、きらケアは上位表示されていますが、私が利用してきたエージェントの中では下位です。
- 1.5
パート 正社員 派遣
かいご畑の特徴的な点が、未経験・無資格の方でも働きながら無料で介護資格が取れるという所。地域密着型の求人に特化していて、好条件な求人が多いというのが強みです。
見出し1 見出し2 見出し3 見出し4 見出し5 見出し6 実際の求人数 1.0 思いやり 1.0 担当者の理解度 2.0 求人の情報量 2.0 交渉力の高さ 2.0 利用しやすさ 1.0 総合 1.5 実際利用してみると求人数も少なく、担当者がゴリゴリに希望していない求人を推してくるので、正直微妙でした。また、無料で介護資格が取れる条件が「派遣スタッフとして勤務すること」とありますが、未経験・無資格者の場合、特に派遣求人の紹介はほぼされないことも多く、実質的に無料で介護資格が取れる人は少ないと感じました。
おすすめの介護転職サイト・転職エージェントを選ぶ【6つのポイント】
そもそも求人サイトは、転職エージェント(人材紹介会社)が運営しているものなので、求人サイトに登録すると、担当エージェントが無料でサポートしてくれます。
なので、求人サイトの質を測るためには、求人数だけでなく、担当エージェントの手腕の高さを含めて、色んな観点から評価する必要があります。
具体的に、私は以下の6つの基準を軸に、良し悪しを判断しました。
- 実際の求人数が多いか
- 思いやりがあるか
- 担当者の理解度が高いか
- 求人の情報量が多いか
- 交渉力が高いか
- 利用はしやすいか
【おすすめの介護転職サイト/エージェントを選ぶポイント①】実際の求人数が多いかどうか
転職サイトや転職エージェントの公式サイトに書かれてある「業界トップクラスの求人数‼」「10万件以上の求人数‼」という文言は、過去に掲載実績のある求人数を載せているだけ…ということも多く、悪質な所だと釣り求人や空求人がほとんどということもあるので、公式サイトからの情報はあまりアテになりません。
なので、私は「その日に紹介できる求人が、実際どれくらいあるのか?」という「実際の求人数」に着目しています。こればっかりは、実際に使ってみないとわからないので、これからご紹介する転職サイトは、全て私が実際に利用して、紹介された求人数がどれくらいだったかで、良し悪しを判断しています。
【おすすめの介護転職サイト/エージェントを選ぶポイント②】思いやりがあるかどうか
質の悪い転職エージェントだと、利益至上主義なので売上やノルマを達成することを第一としていて、こういう所に限って、興味も無い求人をごり押ししてきたり、断っているのにしつこかったりします。
思いやりのある良い転職エージェントだと、紹介できる求人が本当に無い時は、潔く「無い」と正直に教えてくれますし、あれもこれも求人を紹介するのではなく、あなたのライフスタイルや就職後の人生のキャリアまで真剣に考えてくれます。
【おすすめの介護転職サイト/エージェントを選ぶポイント③】担当者の理解度が高いかどうか
「子育ての両立がしやすい職場はどこですか?」という質問や、「働く時間を減らしたいけど、これまでの給料は維持させたい…」という悩み、「本当に、この仕事が私に勤まるのかな…」という不安など、各ライフステージによって考え方や働き方は変わっていくものです。
そんな時に、担当者の介護業界に対する理解度や、パートと派遣の違い、各施設で働くときのメリット・デメリット、向いている人・向いていない人を深く理解していないと、ミスマッチな職場をおすすめされることがあります。
未経験者はもちろん、介護経験者であっても、他の職場での働き方や仕事内容については知らない事の方が多いので、相談する担当者の理解度はとても重要です。
【おすすめの介護転職サイト/エージェントを選ぶポイント④】求人の情報量が多いかどうか
しかし、どの転職サイト、転職エージェント、ハローワークでも、必ずブラックな求人というのは紛れていて、求人の良し悪しを判断するのは難しいのが現状です。
悪いエージェントだと、現場の施設訪問もせず、介護施設の公式サイトだけを頼りに情報提供するので、ブラックな職場を選んでしまう可能性が高いと言えます。
良いエージェントだと、求人を紹介する前には必ず施設訪問して、職場の雰囲気を肌で感じて、施設長やそこで働く職員と直接話してインタビューしているので、その職場の人間関係や雰囲気、人柄、仕事内容などを詳細に教えてくる分、自分に合わない求人は事前に避けることができます。
【おすすめの介護転職サイト/エージェントを選ぶポイント⑤】交渉力が高いかどうか
あまり知られていないことですが、介護業界では、求人票に書いてある勤務時間や勤務曜日、時給、シフトなどの条件面は、交渉すれば良い条件に変更してもらうことができます。
とはいえ、面接の際に自分で条件面を交渉すると、面接官の心象が悪くなるので、不採用になる可能性もありますが、転職エージェントであれば、「時給100円アップ」や「時短、残業なし」「夜勤ありから夜勤なしで」といった交渉が可能です。
悪いエージェントだと、「ちょっと難しいと思いますが、この条件でいけるか聞いてみますね~」といって交渉もしませんし、新しく求人を探そうともしません。
一方で、良いエージェントだと、仮に条件にマッチする求人が1つも無かったとしても、1社1社の採用担当者に「今、こういう優秀な人がいますが、何とかこの条件でOKにしてくれませんか?」と交渉してくれて、何とか希望に沿った条件に近づけようと努力してくれます。
【おすすめの介護転職サイト/エージェントを選ぶポイント⑥】利用しやすいかどうか
特に、忙しい働くママにとって転職エージェントの使いやすさは大切です。
悪いエージェントだと、「求人情報はメールじゃなくて全部電話の口頭でしか教えてもらえないので非効率…」「何度も同じこと言わせないで!」「求人サイトが見ずらい…」というストレスを抱えながら就職活動をするハメになります。
良いエージェントだと、流れもスムーズで、求人も効率よく紹介してくれるので、時間を無駄にすることなく、ストレス無しで就職活動を進めることができます。
時期によって各社で紹介される求人が違ったり、担当者との相性も人それぞれ違うので、上の2~3社を同時に利用して比較するのがおすすめです。
知らないと損!介護転職サイト・エージェントのメリット【3選】
私が実際に介護転職サイトや転職エージェントを利用してみて感じたメリットは大きくわけて以下の3つ。
- 時給アップの交渉をしてもらえる
- 聞きずらい質問を代わりに聞いてもらえる
- 転職活動の『面倒くさい…』が解消される
私の経験上、これだけ役に立ったサービスは他には無いので、知らないと本当に損します。
【メリット①】時給アップの交渉をしてもらえる
介護分野は、どこも人材不足。そのため、就職前に交渉すれば、時給(給料)を上げてもらえることは多いのですが、時給アップできることを知らずに、求人票に載っている時給のまま就職してしまう人がほとんどです。
かといって、面接の時、自分で時給アップの交渉をするのは気まずいですし、やった所で面接官の心象を悪くしてしまいます。
転職サイトの場合、運営元の転職エージェント(人材紹介会社)が介護施設との間に入って時給交渉してくれるので、時給50円~100円程度であれば、割と簡単に上げてもらえることが多いです。
例えば、1日8時間、週5日勤務で1年間働いている人だと、時給が100円上がるだけでも、年間で約20万円収入が増えるので、50円~100円レベルの時給交渉でもバカになりません。
他にも、日勤のみシフトに変更してもらえたり、勤務時間を子どもの送迎時間に合わせて柔軟に変更してもらうなどの交渉もしてもらえるので、まずはダメ元で聞いてみることが重要です。
「転職エージェントに、色々交渉をお願いすると、何だか採用に影響が出ないか不安…」と感じてしまうかもしれませんが、採用が不利になることはありません。
なぜなら、転職エージェントの業態的に、給料アップさせて就職させた方が企業側からもらえる人材紹介料が増えるので、交渉は大変ですが、エージェントの不利益になるわけではないので、時給アップの交渉に関しては割と協力的にやってくれます。(※実際にエージェントさんから裏事情を教えてもらいました)
【メリット②】聞きずらい質問を代わりに聞いてもらえる
施設見学や面接の際には、よく「他に質問はありませんか?」と聞かれます。
本音では、過去の離職率や有給消化率、昇給・賞与の実績、実際の夜勤の回数、常勤・非常勤スタッフの割合、利用者の平均介護度など、施設の実態を知るための質問をしたいのですが、私の場合、面接官へ与える印象を良くしたいと考えるあまり、いつも無難な質問で終わってしまいます。
介護転職サイト・エージェントを利用する2つ目のメリットは、これらの聞きずらい質問を担当エージェントが代わりに聞いてくれる点です。
しかも、あなた自身の質問としてではなく、エージェント自身が持つ質問として、「求人票に載せる情報として必要なのですが、、」という感じで自然に聞いてくれるので、あなた自身の質問だと施設側にバレることはありません。
【メリット③】転職活動の『面倒くさい…』が解消される
転職活動は一人でやる方が気楽で良いのですが、一人でやっても、
- 求人がたくさんあり過ぎて、結局選べない…
- どの求人もブラックに見える…
- ブランク期間を履歴書にどう書けばいいのか、わからない…
- あがり症なので、面接時の質問に詰まってしまう…
- 内定が3つ出たので、2つ内定辞退しないといけない…
と悩むことが多いので、思ったように転職活動がはかどりません。
転職サイト・エージェントを利用する3つ目のメリットは、就職のプロに相談しながら求人を選べて、しかも、すべて無料で履歴書・職務経歴書の添削や面接対策、面接日程の調整、内定辞退の代行をやってもらえるという点。
おまけに、職場の人間関係や雰囲気、施設長の人柄など、求人票には載っていない情報まで教えてもらえます。
これだけのサポートをやってもらえて全て無料というのは、なんだか虫が良すぎるので、私自身も最初は「怪しい…」と思っていました。
しかし聞けば、「これらの利用料は求職者が支払うのではなく、雇用主である会社側が人材紹介料を支払うので、私たち利用者が支払う必要がそもそも無い」ということなので、この仕組みを知っておくだけでも安心できます。
こんなにメリットが大きいのにも関わらず、利用はすべて無料でリスクはゼロ。
それは、転職サイトには当たり外れがあるということ。しかも担当エージェントによっては相性が合わないこともあるので、これらが転職サイトの最大のデメリットだと言えます。
「こういったデメリットは絶対に受け入れられない!」という方には、転職サイトの利用はおすすめできませんが、私がこのページで紹介している転職サイト・転職エージェントは、かなり厳選しているので、ある程度安心して利用できるかなと思います。
おすすめしない介護の転職サイト/転職エージェントは2つ
介護転職専門のサイト/エージェントで検索してもらうとわかりますが、他サイトでは『きらケア』や『かいご畑』もランキング上位になっています。しかし、私の経験上、あまり『きらケア』と『かいご畑』はおすすめしません。
「高給与」や「未経験・無資格OK」の求人数が豊富で、「週休2日・残業少なめ」の好条件な求人がみつかりやすいと口コミで評判のレバレジーズ・メディカルケア株式会社が運営する『きらケア』。介護士ママちょうど子育てと両立[…]
「資格なし・未経験」向けの求人が豊富で、「介護資格が0円」で取得でき、「短時間OK・残業なし」など好条件な求人が見つかりやすいと口コミで評判のニッソーネットが運営する『かいご畑』。介護士ママちょうど資格取得から先[…]
色んなランキングサイトで「未経験・無資格なら○○がおすすめ!」「30代~40代なら○○がおすすめ!」「夜勤専従ならココ!」など紹介している所もありますが、実際に利用してみてわかったことは、資格・経験の有無や年齢、職種別で、おすすめの転職サイトや転職エージェントが変わるということはありません。
私の経験上、介護職であれば『マイナビ介護職』『ミラクス介護』『ジョブメドレー』の3つ同時並行で使った方が、必ず1つは良い就職先が決まるので、私が職探しする時はいつも3つは併用しています。
『マイナビ介護職』と『ミラクス介護』の2つはエージェント型なので、専任のエージェントがついてくれますが、『ジョブメドレー』は求人サイト特化型で、良い求人があれば自分で応募して、直接事業所とやり取りするような感じです。
ただ、上3つを比較しても、実際の求人数的に『ジョブメドレー』が断トツで多いので、ランキング順位が3位といっても『ジョブメドレー』は外さないのが賢明です。
下3つの体験談を全て読んで行動した方が、失敗も確実に減らすことができますし、120%活用する方法も紹介しているので、より効率的に職探しができるはずです。
→公式サイトはこちらをクリック業界トップクラスの求人数を持っていて、無料で利用できると口コミで評判な『マイナビ介護職』。介護の求人情報や転職情報で利用者満足度がNo.1で、パート・正社員への就職に強く、「長く働ける職場を探せ[…]
→公式サイトはこちらをクリック国内最大級の求人数を持っていて、無料で利用できると口コミで評判な「ミラクス介護(※旧スマイルSUPPORT介護)」。利用者満足度も96.7%と高く、パート・正社員・派遣・紹介予定派遣などすべての[…]
→ジョブメドレー公式サイトはこちら(介護職)医療介護福祉の求人数がNo.1で、仲介をはさまず事業所と自由に直接連絡が取れると口コミで評判の株式会社メドレーが運営する『ジョブメドレー』。介護士ママ転職エージ[…]
介護の派遣会社でおすすめできるのは3つだけ【※注意点あり】
パート 正社員 派遣
国内最大級の求人数で、利用者満足度も96.7%と高く、派遣・紹介予定派遣だけでなく、パートや正社員求人も紹介してもらえます。
実際の求人数 4.0 思いやり 5.0 担当者の理解度 5.0 求人の情報量 4.0 交渉力の高さ 5.0 利用しやすさ 5.0 総合 4.7 ミラクス介護(旧スマイルサポート介護)は、私が最も多用していて、必ず利用しています。ミラクス介護の特徴的な点は、介護派遣会社の中で最も高時給で長期間利用するほど条件が良くなっていくのは魅力的。釣り求人も少なく、担当者の質に関しては一番良かったです。
派遣
「未経験・資格なしOK」の求人が豊富で、「30代・40代・50代の中高年」に人気があり、派遣求人に関しては業界トップクラス。実際の求人数 5.0 思いやり 3.0 担当者の理解度 4.0 求人の情報量 3.5 交渉力の高さ 4.0 利用しやすさ 2.0 総合 3.6 スタッフサービス・メディカルは、派遣に絞って求人を探すのであればNo.1だと感じます。正直、電話がかなりしつこいので、その点は微妙ですが、派遣会社の中では倍近い派遣求人を紹介してくれて、しかも他社と比べても高時給案件が多いので、時給と求人数重視という方に最適です。
- 3.4
パート 正社員 派遣 単発・短期
介護・医療系の派遣会社の中で、唯一「単発スポット・短期」の派遣求人が見つかります。書類選考なし・面接なしで応募できるので、単発・短期案件を探している方にはピッタリです。
実際の求人数 3.0 思いやり 4.0 担当者の理解度 2.0 求人の情報量 3.0 交渉力の高さ 3.0 利用しやすさ 4.0 総合 3.4 MC介護のお仕事は、単発・短期求人に特化している唯一の派遣会社なので、副業やダブルワークとして単発スポットの仕事を探していたり、転職するまでの「つなぎ」として短期の仕事を探しているのであれば、MC介護が最適です。また、失業保険給付期間で週20時間以下のバイトをしたいという場合にもおすすめです。
※残念ながら『マイナビ介護職』や『ジョブメドレー』は派遣求人がありません。
特にコロナ禍などの不景気な時期は、派遣の需要が少なくなるので、派遣求人の数が激減します。なのでしばらくは、経験者であっても派遣を見つけるのが難しくなっていくので、これから派遣で就職したいという場合は、できる限り多くの派遣会社に登録しておくのがおすすめです。
利用してみて、個人的には『ミラクス介護』が一番相性が良かったので好きですが、紹介してくれる派遣求人の数は『スタッフサービス・メディカル』が断トツで多かったので、少なくともこの2つの派遣会社には登録しておいた方が良いです。
正直、『スタッフサービスメディカル』は電話もしつこいので、利用のしやすさ的には最悪ですが、求人の質も時給面もかなり良い方だったので、派遣に絞って求人を探すのであれば、利用は必須かなと思ってます。
介護派遣ランキング3位の『MC介護のお仕事』に関しては、派遣求人の数的に多くはありませんが、派遣会社の中では唯一、単発スポット・短期のお仕事を紹介してくれて、しかも面接なしですぐに働けるので、「単発・短期バイトを探している」という方であれば、『MC介護』は絶対に登録しておくべき派遣会社です。
注意点として、未経験・無資格だと、派遣会社から紹介される求人がゼロだった…という人が、最近私の周りでも増えてきているので、「紹介された派遣求人がゼロだった…」という方は、無理して頑張るのではなく、パートや契約社員などの直雇用の求人にも視野を広げるのが賢明だと言えます。
他にも、介護専門の派遣会社として、『きらケア派遣』や『かいご畑』『ツクイスタッフ』『ナイス介護(ネオキャリア)』なども有名ですが、私が実際に利用してみて、それほど派遣求人が多いわけではなかったので、あまりおすすめしていません。
上位3つの派遣会社を利用してみて、全く求人を紹介されなかった場合だけ、追加でこれらの派遣会社に登録していく感じで十分かなと、個人的にはそう考えています。
【関連記事】介護派遣会社ランキング|大手おすすめ9社に登録して比較しました!高時給1位はどこ?
介護の転職サイト・エージェントのおすすめな使い方【3つのポイント】
介護の転職サイト・エージェントを賢く活用すれば、確実に好条件の就職先を見つけられるので、私は毎回、以下の3つのポイントを意識しています。
- 複数使って比較する
- 同時並行で利用する
- 見つからない場合は福祉人材センターも活用する
私の経験上、介護の転職活動においては、転職サイトを複数(2~3つ)、同時に使った方が、最も良い条件で就職できることが多いです。それでも求人が見つからない場合は、公的な福祉人材センターを使う流れがおすすめです。
経験上、本当に役に立つおすすめな介護転職サイトは以下の3つ。
私が、これらの介護転職サイトを複数使う理由は、各転職サイトが持っている求人がそれぞれ違う点と、転職サイトの特徴が全く異なる点が挙げられます。
転職サイトの特徴というのは大きく分けると「①自己応募型」と「②エージェント応募型」の2つに分けられます。
「①自己応募型」とは、転職サイト内で気に入った求人があれば、自由に自分で直接施設に応募できるタイプの求人サイトを指します。
「自己応募型」を使うメリットとしては、求人数が多いので条件に合った近場の求人が見つかりやすいのですが、デメリットは、サポートが手薄なので、時給交渉や求人の裏情報の入手(職場の人間関係や雰囲気など)が難しくなる点が挙げられます。
→ジョブメドレー公式サイトはこちら(介護職)医療介護福祉の求人数がNo.1で、仲介をはさまず事業所と自由に直接連絡が取れると口コミで評判の株式会社メドレーが運営する『ジョブメドレー』。介護士ママ転職エージ[…]
一方で「②エージェント応募型」は、エージェントを通して応募するタイプの求人サイトなので、自分で直接応募することができません。
「エージェント応募型」を使うメリットとしては、担当エージェントのサポートが充実しているので時給交渉や求人の裏情報の入手がしやすいのですが、デメリットは、求人数が「自己応募型」よりも少ないので近場の求人が見つからないこともあります。
→公式サイトはこちらをクリック業界トップクラスの求人数を持っていて、無料で利用できると口コミで評判な『マイナビ介護職』。介護の求人情報や転職情報で利用者満足度がNo.1で、パート・正社員への就職に強く、「長く働ける職場を探せ[…]
→公式サイトはこちらをクリック国内最大級の求人数を持っていて、無料で利用できると口コミで評判な「ミラクス介護(※旧スマイルSUPPORT介護)」。利用者満足度も96.7%と高く、パート・正社員・派遣・紹介予定派遣などすべての[…]
このように「①自己応募型」と「②エージェント応募型」では特徴が大きく異なるので、両方使った方がお互いのメリットを得られて、且つ、お互いのデメリットを打ち消すことができます。
だからこそ、最低でも「自己応募型」から1つ、「エージェント応募型」から1つ、計2つ以上の求人サイトを使うことが、より良い条件で就職成功させる最重要ポイントだと言えるのです。
特に「エージェント応募型」だと、担当者によってサポート力に差があるので、「エージェント応募型」は2つ利用した方が比較もできて、担当者ごとのリスクも抑えることができるのでおすすめです。
経験上、利用する順番は『①マイナビ介護職→②ミラクス介護→③ジョブメドレー』と使っていくのが、一番効率的。
「ハローワークは利用しなくて良いの?」と疑問に思うかもしれませんが、『③ジョブメドレー』であればハローワークの求人も一緒に検索できるので、『ジョブメドレー』1つだけでもハローワークの利用を兼ねた使い方ができます。
万が一、これら3つの求人サイトを利用してみて、「全く求人が見つからない…」という場合は(可能性は低いですが…)、各都道府県に設置されている公的な『福祉人材センター』の利用を検討してみてください。『福祉人材センター』とは、簡単に言うと、介護福祉専門の公的な転職エージェントという位置づけです。
『福祉人材センター』は、これまで紹介した求人サイトのような手厚いサポートは期待できませんが、施設によっては「福祉人材センターの方が公的なサービスなので、安心できる」という所もあるので、民間の求人サイトには載っていないような求人が埋もれていることもあります。
以上、求人サイトの賢い使い方をまとめると、
『①マイナビ介護職→②ミラクス介護→③ジョブメドレー』の順番で同時に求人サイトを利用して、それでも求人が見つからない場合は『④福祉人材センター』を利用する。
この流れを押さえて行動できれば、誰でも、どんな環境でも、好条件な職場を見つけることができるはずです。
介護転職エージェント/転職サイトの比較表【13社を徹底比較しました】
総合評価 | 求人数 ※2021年6月 | 雇用形態 | 地域 |
---|---|---|---|
【1位】 マイナビ介護職 (4.8) ↓↓ 行ってきた | 4万2,266件 | 正社員 パート | 東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬、大阪、京都、兵庫、愛知、静岡、岐阜 |
【2位】 ミラクス介護 (4.7) ↓↓ 行ってきた | 10万4,515件 | 正社員 パート 派遣 | 北海道、東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬、大阪、京都、兵庫、奈良、三重、滋賀、和歌山、愛知、静岡、岐阜、三重、広島、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分 |
【3位】 ジョブメドレー (4.6) ↓↓ 使ってみた | 7万5,292件 | 正社員 パート | 全国 |
【4位】 スタッフサービスメディカル (3.6) ↓↓ 行ってきた | 1万169件 | 派遣 | 全国 |
【5位】 MC介護のお仕事 (3.4) ↓↓ 行ってきた | 1万5,864件 | 正社員 パート 派遣 単発/短期 | 全国 |
【6位】 カイゴジョブエージェント (3.3) ↓↓ 行ってきた | 約5万件 | 正社員 パート | 北海道、青森、宮城、福島、新潟、東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山、静岡、愛知、広島、岐阜、岡山、山口、福岡、熊本、長野、大分、長崎、鹿児島、沖縄 |
【7位】 カイゴジョブ (3.2) ↓↓ 使ってみた | 3万8,000件 | 正社員 パート | 全国 |
【8位】 介護ワーカー (3.1) ↓↓ 使ってみた | 7万3,202件 | 正社員 パート 派遣 | 全国 |
【9位】 ツクイスタッフ (3.0) ↓↓ 行ってきた | 5万4,437件 | 正社員 パート 派遣 | 全国 |
【10位】 きらケア (2.1) ↓↓ 行ってきた | 9万1,068件 | 正社員 パート | 北海道、宮城、東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、大阪、京都、兵庫、奈良、愛知、静岡、広島、福岡 |
【11位】 きらケア派遣 (2.0) ↓↓ 行ってきた | 1万6,530件 | 派遣 | 北海道、宮城、東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、大阪、京都、兵庫、奈良、愛知、静岡、広島、福岡 |
【12位】 かいご畑 (1.5) ↓↓ 行ってきた | 9,813件 | 正社員 パート 派遣 | 北海道、東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬、大阪、京都、兵庫、愛知、三重、滋賀、奈良、和歌山、山梨、岐阜、静岡、岡山、広島、山口、福岡、佐賀 |
【13位】 ナイス介護 (1.4) ↓↓ 行ってきた | 4,938件 | 正社員 パート 派遣 | 北海道、岩手、宮城、東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬、大阪、兵庫、京都、奈良、滋賀、新潟、石川、長野、山梨、愛知、静岡、岐阜、三重、岡山、広島、愛媛、香川、福岡、長崎、熊本、鹿児島 |
【全6種類】介護職の仕事内容・給料/年収相場・きつさ・やりがい・向ている人/向いていない人を徹底解説!
『介護職』といっても、数えきれないほどの働き方や施設の種類・特徴があるので、これから新しい職場への転職を考える時に迷ってしまうことがほとんど。
ここでは、各介護の職場における「やりがい」に重点をおいて、それぞれの職場の仕事内容や給料・年収・時給などの相場、仕事のきつさ、向いている人・向いていない人はどんな人?というような、私が新米の時に知っておきたかったことを、職場別に、わかりやすく解説していきます。
介護職は6つの仕事内容に分けられる!
まず、それぞれの「働く場所」をご紹介する前に、介護のお仕事には大きく分けると「家事援助」「身体介護」「コンシェルジュ(ホテルマン)」「レクリエーション」「ケアマネージャーの仕事」「相談の仕事」6種類の仕事内容に分けることができます。
【介護職の仕事内容その1】生活介助(家事援助)
生活援助(家事援助)の仕事は、主に「買い物」「調理」「洗濯」「掃除」などが挙げられます。基本的には、利用者本人が”生活の中でできない範囲の家事”をお手伝いするお仕事になります。
生活援助の仕事は、訪問介護で利用者の自宅に伺って、ホームヘルパーとして家事援助をすることが多いですが、料理が苦手だったり、これまで実家で過ごしていて親が家事全般をやってくれていたという環境で育った方にとっては、最初は悪戦苦闘することが多いです。
・訪問介護
・グループホーム
・障がい者支援施設
【介護職の仕事内容その2】身体介護
身体介護とは、主に「入浴」「トイレ」「移乗(車椅子からベッドへの移動等)」「外出」「食事」など、利用者に直接触れて介護することが挙げられます。
他にも、「全身清拭」や「洗面」「着替え」「体の位置を変える」「服薬のお手伝い」などもあります。
一般的に、「介護の仕事」と聞くと、入浴やトイレ、食事、車椅子への移乗などをイメージするかもしれませんが、それ以上に、利用者さんとの人間関係や信頼関係の構築、今ある能力を最大限に引き出すための声かけ・会話、サポートという方が、介護の仕事では重要です。
また、身体介護のお仕事をする上では、利用者さんの状態(認知症、麻痺、障害、病気等)に合わせて、専門的な知識・技術を駆使する場面が出てくるので、継続的な勉強が必須だと言えます。
・特別養護老人ホーム(特養)
・介護老人保健施設(老健)
・介護療養型医療施設(介護療養病床)
※ほぼ全ての施設で身体介助あり
【介護職の仕事内容その3】コンシェルジュ(ホテルマン)
介護職と聞くと「生活介助」や「身体介助」のイメージが強いかもしれませんが、実は、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などでは、自立度の高い利用者も多く、ホテルのように豪華な場所もあるので、そういった職場では「介護」よりも、「接遇」などのマナーやおもてなしのスキルが求められます。
ちょっとした買い物やフロント業務、郵便の受け取りや来客対応、日常生活の相談など、例えるとホテルマンのようなサービスが仕事内容になります。他にも見守りや安否確認等もありますが、職場によっては、身体介護がほとんどなくて、お手伝いさん的な仕事がメインという場所も多いです。
・有料老人ホーム
・サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
【介護職の仕事内容その4】レクリエーション、リハビリ
デイサービスに行ったことがある方であればイメージしやすいかもしれませんが、日中の時間を利用者同士で有意義に過ごすために、介護士が中心となってゲームや体操、歌、誕生日会、季節の行事などのアクティビティやイベントを企画・運営するのも介護のお仕事です。
・デイサービス
・デイケア
・放課後等デイサービス
【介護職の仕事内容その5】ケアマネージャーの仕事
介護職の仕事は、現場での家事援助や身体介護などの仕事だけではなく、ケアプランの作成や住宅をバリアフリーに整えたり、介護施設の手続きや利用をサポートしたり、要介護度ごとにどの介護サービスを利用するのかアドバイスしたりするケアマネージャーのお仕事もあります。
ケアマネージャーは現場で『ケアマネ』と呼ばれていて、介護現場でバリバリ介護をするというよりは、事務的な面でバリバリやっていくというイメージです。ケアマネになると手当もつくので給料的にも生活的にもかなり安定してきます。(例:平均年収400万前後、平日勤務で9時~17時の日勤のみ、など)
ただ、ケアマネの受験資格を得るまでには5年の実務経験が必要なので、介護未経験から直接ケアマネになることはできません。一般的には、私の旦那のように介護現場で実務経験を積んでいって、ケアマネの事務職的な仕事を目指すという介護士がほとんどです。
・居宅介護支援事業所
・特養や老健など各介護施設
・地域包括支援センター
【介護職の仕事内容その6】相談の仕事
介護施設の種類によっては、法律的に「生活相談員」や「介護支援専門員(ケアマネ)」という相談員を配置する義務があります。これからご紹介する「特別養護老人ホーム(特養)」「介護老人保健施設」「有料老人ホーム」「病院」「地域包括支援センター」などの高齢者福祉の相談員として親身になって相談するお仕事です。
例えば、特養に入所してきた利用者さんが、
などの生活面での相談事に対して、現場の介護士や看護師、ケアマネなどと協力しながら、解決していくのも仕事の1つ。
介護現場での相談の仕事は誰でもできるわけではなく、介護支援専門員(ケアマネ)や社会福祉士の資格を持っている人が配置される場合がほとんどです。
実際、生活相談員は「なんでも屋」と言われることもあり、イベントの企画や実施、身体介護などの現場の仕事やリハビリまでの移動介助、その他雑用も含め、マルチタスクをこなすお仕事でもあります。
・デイサービス
・特別養護老人ホーム(特養)
・介護老人保健施設(老健)
・有料老人ホーム
介護の仕事は「①生活援助」「②身体介護」「③コンシェルジュ」「④レクリエーション」「⑤ケアマネージャーの仕事」「⑥生活相談の仕事」の6つが基本。
基本的な介護の仕事内容をおさえた所で、本題の「どの介護施設にしようかな…」「私の場合、どこの求人を選んだらいいんだろう…」と悩んでいるあなたのために、各職場の特徴を以下にわかりやすくまとめてみました。
介護に関わりのある職場は、①訪問介護、②特養、③老健、④介護療養型医療施設(病院)、⑤デイサービス、⑥有料老人ホーム、⑦サ高住、⑧グループホーム、⑨小規模多機能、⑩放課後等デイサービス、⑪障害者施設など11種類ありますが、各施設形態について図解(漫画)付きで、わかりやすく解説していきます。
①訪問介護(ホームヘルパー)
訪問介護とは、訪問介護員(ホームヘルパー)が利用者の自宅に訪問して、身体介護や生活介助(家事援助)を行う仕事で、働くためには初任者研修資格(ヘルパー2級)の資格が必要です。
利用者といっても、寝たきり、車椅子、半身麻痺、認知症、歩けているけど家事をやるのは難しい、など、利用者によって要支援・要介護の度合いが異なるので、一人ひとりに対して行う身体介護や生活介助の内容は全て違います。
要支援・要介護とは、簡単に言うと、日常生活の中でどの程度のサポートを必要とするのかという介護の必要度合いを表すもので、介護を必要としない『自立』から、『要支援1~2』、『要介護1~5』の順番で介護度が重くなり、介護度が重くなるほど介護士のサポートが必要となっていきます。
これからどの職場で働こうか考える時に重要なことは、「どんな利用者さんの介護をするのか?」という点。それほど介護を必要としない人なのか、車椅子で生活している人なのか、寝たきりでほとんど動けない人なのか、最初に「どんな利用者さんを介護するのか」をイメージしておくことで、職場選びのミスマッチを防ぐことができます。
訪問介護の場合、要支援1~2・要介護1~5の方が対象となるので、自分で歩けて元気なお年寄りから、寝たきりであまり動けない方まで、介護度は幅広いとイメージしておくのが無難です。
【訪問介護の仕事内容】
ある程度自立されている方の介護であれば、生活介助(家事援助)がメインの仕事となったり、寝たきりであまり動けない方であれば、訪問入浴が必要となり、移動式の入浴桶をホームヘルパーが2人で運んで、入浴介助をするなど、仕事内容も多岐に渡ります。
実際、当時の私は料理が下手、凝った食事も作ったことがなかったので買い物でも何を買えばいいのかわからないし、どの食材(パッケージやブランド)を選べばいいのかわからない、とやり始めは結構大変でした。
ただ、「料理ができないから、家事援助はやらない方がいい」というわけではなく、できないならできないなりに、利用者さんに「すみません、味付けの仕方が苦手で…教えてください!」と正直に話してみたり、「もう来なくていい!」と言われても粘り強く足を運んで、できる限り頑張ろうという姿勢をみせたりすることが大切です。
ベテランヘルパーさんであれば、テキパキ仕事をこなす方も多いですが、訪問介護未経験であれば、未経験なりに、努力する姿勢や、利用者さんの声に耳を傾ける姿勢を意識していくことが、結果的に人間関係や信頼関係を構築していくことに繋がります。
生活介助や身体介助がメインの仕事ではありますが、それ以上に、目の前にいる利用者さんとどんな人間関係を作っていくかが、訪問介護の醍醐味だといえます。
訪問介護の平均給料(月給/年収/時給の相場)
正社員/常勤 | パート/非常勤 | |
---|---|---|
月給 | 291,930 円 | 93,790 円 |
年収 | 3,503,160 円 | 1,125,480 円 |
時給 | 1,766 円 | 1,540 円 |
実働時間 | 165.3 時間/月 | 60.9 時間/月 |
勤続年数 | 7.3 年 | 7.5 年 |
※月給は、基本給(時給)+手当+ボーナス(賞与)を全て含む
※参考:厚生労働省「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」
訪問介護員(ホームヘルパー)の正社員の給料は悪くありませんが、規模の小さな事業所になればなるほど残業数が増えていきます。正社員になるのであれば、大き目の事業所を選んだ方が、離職率も低く、給料面でも安定するのでおすすめです。
また、訪問介護のパートや派遣での時給は、全介護職の中で一番高いですが、これには注意が必要です。
訪問介護は、利用者さんの自宅に訪問して介護するため、利用者中心で動かないといけないというのが基本です。そのため、体調不良や雨天の際のキャンセルが度々入るので、パート・派遣という雇用形態だと、時間数も少なくなり、月給的に不安定になるケースが多いです。
訪問介護のパートで働く人を「登録ヘルパー」と呼んだりしますが、登録ヘルパーは「思っていたより月給が低い!」ということも多く、利用者Aの自宅から利用者Bの自宅までの移動時間は時給換算されないので、「時給が高いから訪問介護のパートの仕事を選ぼう!」と安易に考えないようにしましょう。
訪問介護の求人は、『マイナビ介護職』と『ジョブメドレー』の2つが多く、単発・短期などの派遣求人であれば『MC介護のお仕事』の方が多かったです。
訪問介護の大変さ・きつさ
訪問介護の大変さは、夏場の暑い日でも、冬場の雨の日でも、天候に関係なく利用者宅を次々に訪問するお仕事なので、「風呂場の掃除で服が少し濡れた状態で、次に待ってる利用者宅に震える寒さの中移動する」という時には特に大変です。
数は多くありませんが、「利用者宅に訪れたら、利用者が亡くなっていた」など、訪問介護員が第一発見者になる可能性もあるので、一人で訪問する仕事ならではの辛さはあります。数年間担当してきた利用者さんが、ある日自宅を訪問したら亡くなっていた姿を見ると、いくらベテランヘルパーといえどきついもの。
ただ、訪問介護はチームで対応することも多く、こういった事態が起こった場合でも、周りの職員が優しくフォローしてくれることがほとんどです。介護職はお年寄りの「死」とも向かい合わないといけない職業でもあるので、この点はチームでの支え合いが大切だと言えます。
訪問介護のやりがい
訪問介護のやりがいは、一人ひとりに合わせた介護ができるという点です。施設での介護だとどうしても集団での介護となるので、利用者さんの意図とは逆のことをしなければいけなかったり、流れ作業的に身体介助したりなど、「個」に向き合ったベストな介護ができません。
それに比べ、その人の生活の中に入り込んで、その人に合わせてフルカスタマイズができる訪問介護は、工夫一つで利用者さんや家族に喜んでいただき、感謝されるお仕事なので、他ではこの喜びは味わえない介護職の一つかなと思います。
最後の看取りをする家族がいない方から「あんたみたいな人が側にいてくれて、本当にありがとね。」と言われたり、初対面で「前のヘルパーの方があんたよりも全然良かったよ!」と言っていた方が、しばらく続けていると「今度来てくれるのはいつ?」と次が待ち遠しいという優しい笑顔で声掛けしてくれるようになったりと、それぞれの利用者さん毎に印象的なエピソードがある点も、訪問介護の大きなやりがいだといえます。
訪問介護に向いている人
これまで特養や老健、病院などの大規模施設では、個々の生活リズムではなく施設の時間割に合わせた生活をする『集団ケア』が基本です。そんな集団ケアに疑問を持ち、「もっと個々に寄り添った個別ケアがしたい」という方には訪問介護のお仕事は向いていると思います。
また、家事の合間でできた隙間時間で、扶養内で働けて、やりがいがあって、時給の高いパートの仕事を探しているというママさんには訪問介護はピッタリです。
・「集団ケア」よりも「個別ケア」が好き
・人の役に立つ仕事がしたい
・家事の隙間時間で働きたい
・時給の高いパートを探している
訪問介護に向いていない人
基本的に訪問介護は、1日に複数の利用者宅を訪問するという働き方なので、自転車やバイク、車での移動が必須です。そのため、自転車や車での移動が絶対NGだと、訪問介護は向きません。
また、自分ルールで仕事をこなしていきたい!という人にも向きません。訪問介護のお仕事は、一人の生活スペースに入り込むお仕事なので、必ず「お家ルール」「利用者ルール」というものが存在します。
例えば、「窓は締め切るのではなく、必ず5cmは明けておくように」や「トイレの水は、外の蛇口から滴れて溜まった水を使うこと」など、この通りにやってくださいという方もいらっしゃるので、個々に合わせて柔軟に合わせていく方の方が向いているといえます。
また、訪問介護のパートの仕事の場合、時給は高いものの、時間数は天候や利用者さんの体調でキャンセル等が入るので、期待していた月給に達しないということもよく起こります。そのため、安定した月給が欲しいという方にも訪問介護は向きません。
・自動車や自転車の運転ができない
・相手ルールに合わせことができない
・安定的な収入が欲しい
②特別養護老人ホーム(特養)
特別養護老人ホームとは、基本的には自宅での生活が難しくなってしまった要介護度3以上のお年寄りが「終の棲家(ついのすみか)」として生活する公的な介護施設の一つで、「特養」と呼ばれています。
特養の特徴的な点は、介護度が高い利用者が多いので介護技術が身につきやすい環境ですが、完全に寝たきりの方や車椅子の方も多いので、移乗する時の体への負担が、他介護施設の中でも最も高くハードな仕事といえます。
【特養の仕事内容】
特養での仕事内容は、主に食事や入浴、排せつなどの身体介助がメインとなってきますが、1日のスケジュールが決まっていることが多いので、「流れ作業的にテキパキ業務をこなす」という説明の方がわかりやすいかもしれません。
特養には「従来型」と「ユニット型」の2種類があって、「従来型」は病院のような並びの部屋が多く、大勢の利用者さんを大勢のスタッフで見るという感じで、「ユニット型」は10名単位の個室が共有スペースを囲んで1ユニットと呼ばれ、その1ユニットを数名1組のチームで見るというイメージです。
従来型とユニット型を併設している特養もありますが、個人的にはユニット型の方が集団ケアよりも個別ケアよりで好きです。ユニット型の夜勤だと1人で担当することもあるので、1人での夜勤担当が嫌という場合は、スタッフ複数名で大勢の利用者をみるスタイルの従来型の方がおすすめです。
特養では看護師の常駐が必須ではないので、基本的に夜勤は看護師が不在で、介護士が急な事態には対応することがほとんどです。
もちろん、利用者さんの急変時には「オンコール」と言って、担当看護師が肌身離さず持っている直通携帯にかけて指示を仰ぐこともできるので、その点は安心できますが、「急な事態」に備えた知識とスキルは、特養の介護士に求められることだといえます。
特養の平均給料(月給/年収/時給の相場)
正社員/常勤 | パート/非常勤 | |
---|---|---|
月給 | 332,260 円 | 122,610 円 |
年収 | 3,987,120 円 | 1,471,320 円 |
時給 | 2,036 円 | 1,230 円 |
実働時間 | 163.2 時間/月 | 99.7 時間/月 |
勤続年数 | 8.0 年 | 6.7 年 |
※月給は、基本給(時給)+手当+ボーナス(賞与)を全て含む
※参考:厚生労働省「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」
特養の大変さ・きつさ
ネット上でよく「特養はきつい!1日どれだけ走り回っているかわからない…」との書き込みを目にすることがありますが、それは「従来型」の特養で、施設全体の部屋を時間の限りみないといけないという状態であれば、上の階から下の階まで動き回るということもあります。
特養での勤務は、体力的・身体的にはかなり大変だといえます。
「体力的にどうしても不安…」という場合は、ユニット型の特養の方がおすすめです。
看取りはどれだけ介護職を続けていたとしても慣れるものではありませんが、特養は利用者さんが最期の時まで過ごす場所なので、「死」と向き合う覚悟は必要です。
特養でのやりがい
特養は介護度が重い方がほとんどなので、中には話もままならない利用者さんも多く、コミュニケーションが取れているかわからないというシーンもあります。
相手が聞いているかわからないけど、介助中に一方的に話しかけることもしょっちゅうでしたが、医師から「会話の内容は理解していない」と言われている利用者さんでも、時折、微妙に相づちを打ってくれたり、まばたきで反応してくれたり、介護中に感動的な出来事は多いです。
看取りが多い場所でもありますが、「父に良くしてくださって、本当にありがとうございました。」と家族から感謝される機会も多く、その時初めて「大変だけど、人の役に立っているんだな」とやりがいを感じるのは特養の良い点だといえます。
また、利用者んから最期の日まで笑顔で「ありがとう」と言ってもらえたり、「大往生したぞ!」という顔を見ることができた時は、「やっててよかった」と感じます。
特養に向いている人
私が独身だった頃、職場選びで一番重視していたことは「介護技術が一番身につく所」という視点を持っていましたが、訪問介護やグループホーム、有料老人ホームと遠回りして、最終的に特養に行きつきました。
今だから言えることですが、介護未経験で「介護技術を身につけたい!」という思いが強いのであれば、最初から特養で働いた方が最短でスキルが身につきます。特養での職歴があると、転職時には特にどの介護施設にも転職しやすく、「特養で経験があれば助かる~」と言われるほど、特養経験者は重宝される点では、特養で働く大きなメリットだといえます。
また、特養などの大き目な介護施設だと研修制度が整っていることが多いので、特養は未経験者に向いているかなと感じます。
・高い介護技術を身につけたい
・給料/年収/時給を重視したい
・未経験なので研修制度を重視したい
・体力的に自信がある人
特養に向いていない人
特養から転職する多くの方が口にするのが、「集団ケアじゃなくて、もっと利用者さんに近い個別ケアの方がいい」という理由で別施設に転職するケースが多いと感じます。
特養では業務に追われて、利用者さんと時間を取ってコミュニケーションを取るということが少ないので、基本的に「個別ケアをやりたい!」という人には向きません。
また、私のように体力が無くて、小さいお子さんがいて子育てと両立しながら特養での仕事もするというのは、かなりハードなので、介護未経験で体力に自信がなく、小さいお子さんもいるという方には向かないかなと感じます。
・集団ケアに疑問がある
・未経験で体力に自信が無い
・看取りは極力したくない
「体力的にちょっと特養は厳しいかなと思うけど、できる限り給料が高い職場が良い!」ということであれば、下で紹介する「老健」がおすすめです。
③介護老人保健施設(老健)
介護老人保健施設とは、長期入院していた要介護1以上のお年寄りが、スムーズに自宅復帰できるように利用する介護施設で、「老健」と呼ばれています。老健は病院と併設していることも多く、敷地内で病院から老健に移動してくる利用者さんが多いです。
老健の特徴的な点は、お家に戻るためのリハビリに重点を置いていて、入所期間が原則3~6ヶ月以内と短いので短期間で利用者さんが入れ替わるという点です。介護施設の中でも医療ケアやリハビリ機能がしっかりしているので、病院寄りの介護施設と言い換えることもできます。
【老健の仕事内容】
老健での仕事内容は、主に食事や入浴、排せつなどの身体介助がメインですが、特養と比較すると、利用者さんの1日のスケジュールの中に「リハビリ」の時間が組み込まれるので、「リハビリの調子はどうですか~?」「歩行訓練、とっても頑張ってるって聞きましたよ~!」などの会話が自然と増えてきます。
リハビリは、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などの資格を持つリハビリ専門員が担当して、医療ケアは常駐の医師と看護師が担当、身の回りのことや介護面は介護士が担当するなど、分業制がしっかりしているのと、職員数も特養と比べて若干多いので、特養よりは比較的落ち着いた働き方ができます。
老健では看護師が24時間常駐しないといけないというルールがあるため、夜勤で介護士が1人で見ないといけないということはありません。
老健はあくまでも、「病院から自宅復帰するためのリハビリ施設」という位置づけなので、利用者さんの部屋は個室というよりも多床室(1部屋に4つベッドが配置されてる部屋)という形態が多く、介護面では個別ケアというよりは集団ケアがメインではありますが、リハビリ面ではその人に合わせたリハビリメニューが組まれるので、その点では個別ケアだといえます。
老健の平均給料(月給/年収/時給の相場)
正社員/常勤 | パート/非常勤 | |
---|---|---|
月給 | 317,350 円 | 117,790 円 |
年収 | 3,808,200 円 | 1,413,480 円 |
時給 | 1,981 円 | 1,219 円 |
実働時間 | 160.2 時間/月 | 96.6 時間/月 |
勤続年数 | 9.1 年 | 6.7 年 |
※月給は、基本給(時給)+手当+ボーナス(賞与)を全て含む
※参考:厚生労働省「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」
老健の大変さ・きつさ
老健は入所期間が原則3~6ヶ月と短いので、短いサイクルで利用者さんが入れ替わり、その都度名前を覚えるのが大変です。また、仕事内容的にも特養のように多くの利用者さんの身体介助に関わるので、体力的には大変な職場だといえます。
基本、老健はリハビリ的な施設という位置づけではありますが、最近では看取りまで行う施設も増えてきました。
介護士の本質的なやりがいとも言えますが、「1人の人生の集大成をどう有意義に過ごしてもらえるか」が介護士の大きな宿命でもあります。
老健のやりがい
老健という場所はずっとそこで生活する所ではなく、介護士・ケアマネ・看護師・医師・リハビリ専門員などの各スペシャリストがチームになって1人のお年寄りを自宅復帰できるように働きかける場所です。
「最近、食事の量が増えてきました」「リハビリのお陰で、半身麻痺していた腕が動かせるようになってきました」「歩行訓練のモチベーションが低いようなので、声掛けの方協力お願いします」などの申し送り(日々のケース会議)を通して、徐々に利用者さんが元気になっていって、最後自宅に帰ることができる日には、ご本人・ご家族・職員全体が自然と笑顔になります。
老健に向いている人
老健は病院と介護施設の中間のような位置づけなので、他施設と比較すると医療面・リハビリ面がしっかりしています。そのため、看護師からは経管栄養や痰吸引、酸素吸引などの医療ケア、リハビリ専門員からは半身麻痺になってしまった人の歩行訓練や言語訓練などの機能訓練面を専門的に間近で勉強することができます。
下に、老健に向いている人をまとめてみました。
・各種リハビリや医療ケアを間近で学びたい
・自宅復帰を目標としたリハビリに興味がある
・未経験なので研修制度が整っている所がいい
・給料/年収/時給を重視したい
老健に向いていない人
老健はリハビリがメインのデイケアやショートステイなども併設している施設は多いですが、デイサービスのようにレクリエーションには力を入れていない所がほとんどです。なので、「レクリエーションをやりたい!」という人には老健は向きません。
また、老健の入所期間が3ヶ月と制限されている所が多いので、利用者さんと時間をかけて親身な関係を築くということは難しいです。少人数で個別に時間をかけて接していきたいという気持ちがある場合は、訪問介護やグループホーム、小規模多機能、小規模デイサービスなどの、小規模で尚且つ地域密着型介護施設を選ぶのがおすすめです。
・集団ケアに疑問がある
・レクリエーションを積極的にやりたい
・看取りは極力したくない
④介護療養型医療施設(病院)での看護助手
介護士が働く場所は「介護施設」だけでなく、介護療養型医療施設と呼ばれる「病院」もその1つ。急性期~回復期にある要介護1~5のお年寄りが多く(ほとんど寝たきり)、医療的ケアを必要とする方がほとんどです。
例えば、脳梗塞や心筋梗塞などで倒れてしまったお年寄りが病院に運ばれ救命処置が施されますが、しばらくすると状態も落ち着いてきて回復期に移行します。「急性ではない状態」と判断されると、病院に併設されている療養病棟に移されて、そこで医療サービスや介護サービスを受けることになりますが、介護療養型医療施設はあくまで医療機関という位置づけです。
老健は「病院寄りの介護施設」とご紹介してきましたが、医師1名が常駐しているのに対して、介護療養型医療施設は医師3名が常駐しなければならないという点で、介護療養型医療施設の方が老健よりも病院色が強いのがわかるかと思います。
最近では、介護療養型医療施設の役割が疑問視されてきており、介護療養型医療施設と老健の機能・役割を併せ持った「介護医療院」が注目されています。2018年から2023年末までに現在ある介護療養型医療施設から「介護医療院」への移行となる予定なので、これからは求人票で「介護医療院」という名称を目にする機会が増えてくると思います。
【介護療養型医療施設での仕事内容】
介護療養型医療施設(病院)での介護職の役職は「看護助手(看護補助者)」となるように、仕事内容は「看護師のサポート」が基本的なお仕事なので、仕事内容も身体介助だけでなく、環境整理や清掃等も仕事の一環となります。
厚生労働省が「看護助手の仕事」の定義を下のように定めています。
「看護補助者は、看護師長及び看護職員の指導の下に、原則として療養生活上の世話(食事、清潔、排泄、入浴、移動等)のほか、病室内の環境整備、ベッドメーキング、看護用品及び消耗品の整理整頓等の業務を行うこととする。」
※引用:厚生労働省「看護師等が行う業務」より
例えば病棟への配属となった場合、つい最近まで急性期で絶対安静が必要な方や寝たきりの方、経管栄養でチューブで繋がれている方などが多いので、「身体介助」といっても医療的に注意しなければいけない点が多く、基本的には看護師の指示で食事介助や移乗、入浴介助、排せつ介助、などの身体介助やベッドメイキングなどの環境整備をこなしていきます。
一方で、中央資材質や手術室、内視鏡質などの部署に配属となると、備品の洗浄・滅菌、パッキングや、手すり・手術台の消毒などがメインの仕事となるため、患者さんや他同僚との接触がほとんど無いケースもあります。
※参考:公益財団法人社会福祉復興・試験センター「介護福祉士国家試験 受験資格」
【介護療養型医療施設の平均給料(月給/年収/時給の相場)】
正社員/常勤 | パート/非常勤 | |
---|---|---|
月給 | 285,360 円 | 133,270 円 |
年収 | 3,424,320 円 | 1,599,240 円 |
時給 | 1,857 円 | 1,279 円 |
実働時間 | 153.7 時間/月 | 104.2 時間/月 |
勤続年数 | 9.3 年 | 7.8 年 |
※月給は、基本給(時給)+手当+ボーナス(賞与)を全て含む
※参考:厚生労働省「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」
特養や老健と違い、病院は介護保険サービスが適用されないため、処遇改善手当がつかず、結果的に特養や老健よりも平均給料が低くなっています。
介護療養型医療施設は基本的に夜勤ありのシフト制ですが、託児所が設けられている病院も多く、「夜勤なし・日勤のみでOK」と柔軟に対応してくれる職場もあるため、特に小さなお子さんがいるママには働きやすい場所になりえるかなと感じます。
また、病院内には「外来病棟専任」という看護助手のお仕事もあり、外来患者さんを診察室に案内したり、検体の運搬、カルテや伝票を医師・看護師から受け取って別病棟に運ぶという働き方もあります。
外来病棟専任は「夜勤なし・日勤あり」という条件がほとんどですが、どちらにしろ夜勤手当がつかない場合は給料が下がってしまいます。
介護療養型医療施設の大変さ・きつさ
介護療養型医療施設の大変な所は、業務内容というよりも「看護師が威圧的で怖い」「看護師に意見しても何も聞き入れてもらえない」「看護師から見下されている」のような『看護師との人間関係』に不満をもつケースが多いように感じます。
また、介護療養型医療施設は医療機関であり病院なので、看護師は医師からの指示通り動きます。「食事の時、もう少し声掛けを大事にしてあげた方がもっと元気になると思うんだけど…」など、介護経験を積んできた方が病院に転職してきて、経験的に「もっとこうした方が…」と考えていたとしても、意見が通りずらいという現場は少なくありません。
介護を真面目にやろうとする人ほど、「病院」と「介護施設」とのギャップに苦しむ人が多いですが、「病院での仕事はこういう仕事」と割り切って進めていく必要があります。
介護療養型医療施設のやりがい
介護療養型医療施設は、寝たきりや重い認知症で長期的な医療ケアを必要とする患者さんが多く、術前や術後で精神的に落ち込んでいたりする方もいらっしゃいます。
そういった患者さんを励ましたり、話を聞いたり、声掛けしたりすることで、「話を聞いてくれてありがとう」と患者さんの笑顔を見れたり、家族から感謝されたりするので、こういうやり取りは “やりがい” です。
また、患者さんとの接点は他介護施設よりは少ないものの、テキパキ仕事をこなしていく必要があるので、1日が終わった時の仕事の達成感をやりがいに感じる人もいます。
介護療養型医療施設に向いている人
介護療養型医療施設で働く看護師は医療現場のプロなので、間近で医療的ケアの実践を見ることができる点では、「介護ケアだけでなく、医療ケアの知識も吸収したい」という人には向いています。
また、介護療養型医療施設では多くの看護師・看護助手がシフト制で働いているので、残業がほとんどなく、「夜勤なし・平日日勤のみ」という働き方に調整してくれる職場も多いため、仕事も子育ても両立させたいというママには向いていると感じます。
下に、介護療養型医療施設に向いている人をまとめてみました。
・介護面だけでなく、医療ケアを学びたい
・子育てと仕事を両立させたい
・マニュアル的に仕事をこなすのが好き
・未経験なので研修制度が整っている所がいい
介護療養型医療施設に向いていない人
介護療養型医療施設では、介護職ならではのお年寄りとコミュニケーションを取る機会が多くありません。なので、お年寄りとの接点を多く持ちたい人やレクリエーションをやりたい人には介護療養型医療施設は向かないと思います。
また、時折、患者さんとの会話の中で「この患者さんに対しては、もっとこうした方がいいんじゃないか」という気持ちを持つことがありますが、ただ、看護師から看護助手は低くみられることも多いので、介護士としての一意見を取り入れてもらえないこともあり、もどかしい気持ちになる方もいます。
実際、派遣会社のエージェントさんから聞いた話ですが、介護未経験の派遣さんで病院の看護助手の仕事を短期で辞める方は少なくないそうです。
以下に、介護療養型医療施設に向いていない人をまとめてみました。
・お年寄りとの接点を多く持ちたい
・集団ケアに疑問がある
・レクリエーションを積極的にやりたい
・看取りは極力したくない
⑤デイサービス
デイサービスとは、要支援1以上の認定を受けたお年寄りが自宅での生活を続けていけるように、身体機能の維持・向上や認知症予防、孤独や孤立を防ぐための「通所(自宅からデイへ通うこと)」をメインとした介護施設で、「デイ」と省略されることもあります。
また、デイサービスでは自宅で介護している家族との接点も多く(送迎時や連絡帳などを通して)、家族との関わりも他介護施設と比べると多いといえます。
デイサービスは、「平日日勤のみ・夜勤なし」の条件が多いため、パートや派遣での働き方が多く、主に主婦層に人気の職場です。
【デイサービスの仕事内容】
デイサービスの仕事内容は、送迎や食事、入浴、日常生活のサポート(移動する際など)、レクリエーション/体操の企画・実施が主な仕事となりますが、リハビリデイのようにレクや食事・入浴介助が無いデイもあります。
デイサービスは大きく分けると「①大規模デイ」「②小規模デイ」「③リハビリ特化型デイ」「④お泊りデイ」「⑤認知症対応型デイ」の5種類あって、それぞれのデイ施設で仕事内容や働きやすさが大きく分かれます。
<①大規模デイ>
1日の利用者が20~30人ほどが一般的ですが、70~80人という大規模デイもあります。大規模デイの方が福利厚生がしっかりしていて平均給料も高い傾向にあります。
<②小規模デイ>
1日の利用者の定員が18人以下で、一般住宅を改築してアットホームな雰囲気な小規模デイが多いです。給料は低めですが、個別ケアに興味があって、一人ひとりの利用者と時間をかけて向かい合いたいという人にはおすすめ。
<③リハビリ特化型デイ>
リハビリ特化型デイは、求人票上では「通所リハ」「デイケア」と表記されます。リハビリデイは、身体機能の維持・回復のためにリハビリに重点を置いたデイサービスで、1日中過ごす場所というよりは、午前か午後の決められた時間に通ってリハビリが終わったら帰るという場所です。例えば、片麻痺の方などが杖なしで歩けるように理学療法士と連携を取りながらリハビリに取り組むなど、利用者さんも意欲的な方が多いのが特徴的だといえます。。
<④お泊りデイ>
通常、デイサービスは「自宅からの通い(通所)」がメインとなるので夜勤なしの職場が多いですが、「お泊り(ショートステイ)も可」としているデイもあります。お泊りデイは夜勤手当がつくのでデイサービスの中でも給料は高めに設定されています。
<⑤認知症対応型デイサービス>
1日の利用者定員が12人以下で、認知症を持った利用者に特化したデイサービスです。少人数制なので個別ケアを中心にしており、認知症の進行を遅らせるためレクや体操も仕事内容の一部です。
デイサービスといっても、種類によっては仕事や働き方が大きく違ってくるので、上の5種類のデイサービスの特徴だけでも覚えておくようにしましょう。
デイサービスの平均給料(月給/年収/時給の相場)
正社員/常勤 | パート/非常勤 | |
---|---|---|
月給 | 262,900 円 | 109,870 円 |
年収 | 3,154,800 円 | 1,318,440 円 |
時給 | 1,613 円 | 1,170 円 |
実働時間 | 163.0 時間/月 | 93.9 時間/月 |
勤続年数 | 6.1 年 | 5.2 年 |
※月給は、基本給(時給)+手当+ボーナス(賞与)を全て含む
※参考:厚生労働省「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」
デイサービスではパートや派遣という働き方も多いですが、正社員(常勤)求人でも勤務時間が「8時半~17時半」という職場も多いので、「お子さんの保育園の送迎があるので早番・遅番は難しい、でも家計を支えるためにボーナスも欲しい…」「夜勤なし・日勤のみだとパートしか選べないのかな…」と悩んでいるのであれば、デイサービスの正社員という働き方がおすすめです。
デイサービスの大変さ・きつさ
デイサービスでは毎日利用者さんが入れ替わるので、名前と顔や性格を一致させるのが大変です。
また、デイサービスの利用者の自立度が高めといえど、どうしても高齢者なので日々こちらがどれだけ体のケアをしたとしても日に日に弱っていく利用者さんと接していくのは非常に辛いです。
デイサービスで大変な点は、他に思い当たりませんが、強いて言うなら「送迎」かなと感じます。デイから各利用者さんの自宅まで送迎するのも仕事内容の一つですが、もしペーパードライバー、しかも引っ越してきたばかりの地域で責任重大な送迎の仕事を担当するとなれば、最初慣れるまではかなりしんどいかなと思います。
「介護職は腰を痛めやすい」と言われていますが、デイサービスでは椅子からの立ち上がりやお手洗いに立つときに手を貸す介助、あとは入浴介助時が当てはまりますが、他介護施設よりは全然腰を痛める可能性は低いです。
私自身は小柄で、体力があるわけでもなく、強いて言えば、腰痛持ちですが、基本的な介護スキル(特に介助姿勢)を身につけることで、体への負担がかなり軽減されました。デイサービスの仕事であれば、体力面も腰痛面もそれほど気にならないかなというのが私の感想です。
また、リハビリ特化型デイサービスの場合、入浴介助やマシン運動がメイン食事や入浴介助がないので、体への負担を最小限に抑えたいという方は、リハビリデイで求人を探すことをおすすめします。
デイサービスのやりがい
デイサービスでは、提供するリハビリや運動によって体の機能が回復したり、私たちと話すことによって「元気が出たよ」と言ってもらえたり、レクリエーションや季節のイベントを頑張ることで「ここに来ると楽しい」という言葉をかけてくださる方も多いので、その点では「この仕事をしていて良かった」とやりがいに感じます。
他にも、老健を退院して自宅復帰して、最初はぶっきらぼう・不愛想でデイサービスを利用し始めた利用者さんが、次第に元気になって、杖なしで散歩できるようになったという方から、
と言っていただけた日には、感動ものです。
デイサービスに向いている人
デイサービスで実際に働いてみて、肉体労働ではありますが重いものを運ぶ事も少なく、それこそ利用者さんを運ぶ事もないです。そのため、「体力に自信が無い…」「腰痛持ちで、移乗介助はちょっと…」と、体への負担が少ない方が良いという方に向いているといえます。
また、デイサービスでは送迎時に道が渋滞している場合などは、帰宅が遅くなることがあったり、小規模のデイサービスだと事務系の仕事等で残業がある所もありますが、基本的に残業はほとんどありません。
もちろん事業所によってまったくきっちり定時に帰れる職場もありますが、パートや派遣の働き方であれば定時に仕事が終われて、送迎も免除してくれる所もあるので、子育てママにはデイサービスの働き方は長く続けられて向いているといえます。
下に、デイサービスに向いている人をまとめてみました。
・体への負担が少ない所がいい
・日勤のみ・夜勤なし・土日祝日休みがいい
・レクレーションやイベントが好き
・未経験なので教えてもらいながらスキルを身につけたい
デイサービスに向いていない人
デイサービスは「宿泊デイ」を除いて夜勤がないので手当がつかず、他介護施設と比較すると平均給料が低いので、給料や時給を重視したいという方には向きません。
また、デイサービスではレクの仕事がローテーションで担当になるので、「人前でレクや体操をするのが性格的にどうしても苦手…」という方にも向かないと感じます。
送迎の仕事に関しては、ハイエースといって普通免許で運転できる6人~10人乗りタイプのバンを運転して各利用者さん宅へ送迎となるので、「ペーパードライバーで大き目の車を運転したくない…」という方にもデイは向かないといえます。
以上を踏まえて、デイに向いていない人をまとめてみました。
・給料/年収/時給を重視したい
・人前でのレクに抵抗がある
・送迎が苦手
⑥有料老人ホーム
有料老人ホームとは、民間企業が運営する「民間施設」で、「公的施設」である特養(特別養護老人ホーム)とは区別されていて、「有料」と呼称されます。最近では、ベネッセやニチイ、損保ジャパン、ALSOKなどの大手企業が介護業界に参入していて、求人票にも「大手○○の運営する有料老人ホームなので福利厚生が充実!」のようなものを目にしたことがある方も多いかと思います。
有料老人ホームの運営が民間企業主体ということもあり、施設の運営方針が全て異なるので、利用者さんの介護度も自立~要介護5までとバラバラです。
有料老人ホームは、豪華マンションのような作りの所も多く、利用者は基本自分の部屋(個室)で生活して、気の向くままに共有スペースにレクやイベント、囲碁クラブなど各々の時間を過ごしているので、働き方的に介護を重点的にやるというよりも、「コンシェルジュ(ホテルマン)」のような礼儀・マナー、おもてなし等の「接遇スキル」が求められます。
【有料老人ホームの仕事内容】
有料老人ホーム仕事内容は、決められた時間内で、入居者さんのお風呂やお手洗いなどの身体介助や、お部屋の掃除や洗濯をすることが主な仕事です。
その時間分のお金を頂いているので、時間が掛かりすぎたり早く終わらせたりすることなく、きっちり仕事をこなすことが求められます。夜勤の際には、見回りなどの業務も加わります。
また、早番・遅番・日勤などのシフト制が組まれることがほとんどで、多くの職場が「夜勤あり」になりますが、夜勤なしでもOKと柔軟に対応してくれる職場も最近では多くなってきました。
有料老人ホームには「①介護型」「②住宅型」「③健康型」の3種類があって、求人票に多いのは「①介護型」と「②住宅型」の2つです。
<①介護型>
介護型は「介護付き有料老人ホーム」と呼ばれ、都道府県から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた有料老人ホームで、介護職に携わる人の中では「特定施設」と呼ばれたりもします。
「介護型」は「施設内で介護サービスを提供しても良いよ~」と都道府県から認可をもらっているので、施設内の職員が利用者に対して家事援助や身体介護などの介護サービスを提供することができます。
<②住宅型>
住宅型は「住宅型有料老人ホーム」と呼ばれ、都道府県から「特定施設入居者生活介護」の認可を受けていないので、住宅型有料老人ホーム内で介護サービスを提供することはできません。
ただ、施設内での介護は認められていませんが、施設外からの介護サービスを受けることはできるので、基本的には住宅型有料老人ホームに併設された訪問介護事業所の訪問介護サービスを利用するといったケースが多いです。
「介護型」と「住宅型」での働き方の違いはほとんどありませんが、「介護付き有料老人ホーム」の施設内の職員としての雇用か、「住宅型有料老人ホーム」専任の訪問介護員として雇用かが変わってきます。
「介護型」か「住宅型」かは、介護保険制度上の違いなので、求人探しの面ではそれほど区別して探す必要はないと個人的には考えていますが、注意点としては、「住宅型」の場合、デイサービスも併設していて、「デイサービスの仕事も兼任」という条件を出している事業所もあるため、職場が「住宅型有料老人ホーム」だけではない可能性もあります。
※施設見学や面接時に聞くべきポイントは、「①利用者の全体的な介護度の割合」と「②常勤職員と要介護者の人員配置の割合」「③常勤スタッフと非常勤スタッフ(パート・派遣)の割合」の3点は聞くことをおすすめします。
<健康型>
「健康型」とは、自立の方のみ入居できる老人ホームで「健康型有料老人ホーム」と呼ばれていて、主に、「一人で生活はできるけど、何かあった時に心配だから利用したい」というお年寄りの利用が多いです。ただ、介護が必要な状態になった段階で退去しないといけないので、働き方としては、生活介助や身体介助メインというよりも、見守りや巡回などが主な働き方になります。
有料老人ホームの平均給料(月給/年収/時給の相場)
正社員/常勤 | 非常勤 | |
---|---|---|
月給 | 294,004 万円 | 232,550 円 |
年収 | 3,528,048 円 | 2,790,600 円 |
時給 | データ無し | データ無し |
※参考:厚生労働省老人保健健康増進等事業 「高齢者向け住まいにおける経営実態の把握のあり方に関する調査研究事業報告書(平成27年)」
有料老人ホームは各民間企業が運営しているため、条件面が本当にバラバラですが、大手企業が運営する有料老人ホームでは福利厚生が充実していて、平均年収が360~380万ほどいくところもあるので、「できるだけ安定した職場がいい」ということであれば、大手の有料老人ホームを中心にみてみるのがおすすめです。
ただし、大手有料老人ホームの中には、離職率が高い所があるので、その点は転職エージェントに「これまでのご経験の中で、ここは辞めといた方がいいっていう有料老人ホームはありますか?」と質問すると、こっそり教えてくれたりするので、この方法で求人を探した方がブラックな職場に当たる可能性を最小限に抑えることができますよ。
有料老人ホームで働くには「介護職員初任者研修資格(旧ヘルパー2級)」が必須ですが、大手の有料老人ホームであれば、無資格でも働きながら無料で資格取得支援をしてくれる所があるので、こういった役立つ制度はどんどん活用していきましょう。
有料老人ホームの大変さ・きつさ
有料老人ホームでは自立している方や介護度が低い方が多いので、重度の入居者が多い職場でない限りは、体力的にそれほど大変ではありません。
有料老人ホームに入居される方の中には、既にパートナーが逝去していて独り身で、子どもや身内も家庭と仕事があるので一緒に暮らせないという方も多いです。
ご家族の方も忙しいからなかなか会いに来れないと入居者さんもわかってはいるのですが、他の入居者さんのご家族が会いに来て歓談している姿を見るたびに悲しそうな表情をする方も少なくありません。そういった際に、寄り添うことしか出来ないことが歯痒く感じます。
また、有料老人ホームでは看護師が常駐していない所も多く、日勤の時もそうですが、夜勤の緊急時には介護士自身が対応しなければいけない場面も出てきます。
夜勤の緊急時には、看護師に直通の携帯電話(オンコール)で指示を仰ぐこともできますが、その場での対応が求められるという点では、介護経験が少ない方にとっては慣れるまでは大変かなと思います。
有料老人ホームのやりがい
有料老人ホームでは、「利用者」として接するというよりも「お客様」として接することを求める職場も多いですが、レクリエーション時には入居者さんからの要望を聞いてレクやイベントを考えていくので、レクリエーションの最中に、「あなたといると楽しい」と言って頂いた日には、とてもやりがいを感じます。
有料老人ホームに向いている人
業務ごとに時間が割り振られているため、てきぱきと効率良く動ける方にとっては、有料老人ホームは働きやすい職場だと感じます。また、介護度が低い入居者さんが多い場合は介護時の体への負担が少ないので、特に腰痛持ちの方には向いているといえます。
有料老人ホームでは、無料で資格取得の支援(初任者研修)をしてくれる所も多く、特に大手の職場であれば教育・研修もしっかりしているので、「働きながら資格を取りたい!」という方にとっては向いているといえます。
下に、有料老人ホームに向いている人をまとめてみました。
・体への負担が少ない所がいい
・テキパキ効率よく動きたい
・レクレーションやイベントが好き
・初任者研修資格を働きながら取りたい
有料老人ホームに向いていない人
有料老人ホームの入居者さんは、他施設よりも高いお金を払って入居されているので、「利用者」というよりは「お客様」という接することが求められます。そのため、「介護士として接することをイメージしていたのに、ペコペコするのは嫌だ!」とミスマッチに感じてしまう方もいます。
また、デイサービス同様、レクリエーションに力を入れている所も多いので、人前でのレクに抵抗がある方は向いてないといえます。
下に、有料老人ホームに向いていない人をまとめてみました。
・「お客様」に対しての接遇に抵抗がある
・人前でのレクに抵抗がある
・効率的にテキパキ動くのが苦手
⑦サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
サービス付き高齢者向け住宅とは、民間企業が運営するバリアフリー型の高齢者向け賃貸住宅のことを指しますが、自立~軽度の要介護者が自由に生活する住まいで、「サ高住」や「サ付き」などと呼ばれます。
一般的に、有料老人ホームは1日に決められたスケジュールがありますが、サ高住は入居者が各々自由な時間を自分のペースで過ごす住まいという位置づけなので、レクリエーションがなかったり、自立~軽度の要介護者が多いため身体介助をほとんど必要としていなかったりという点が、有料老人ホームとサ高住との大きな違いだといえます。
また、有料老人ホームに「介護型」や「住宅型」の種類があったように、サ高住にも同じような考え方で「介護型」と「一般型」が存在します。サ高住の「介護型」は、「介護付き有料老人ホーム」と同じく都道府県から「特定施設」の指定を受けているので、サ高住の施設内の職員が介護サービスを提供することが認められています。
一方で「サ高住」の「一般型」は、「住宅型有料老人ホーム」と同じ考え方で、都道府県から認可が下りていないので、施設内の職員が介護サービスを提供することは認められていません。そのため、併設されている(もしくは提携している)訪問介護事業所から訪問介護員(ヘルパー)がサ高住で出向いて、その入居者さんに必要な介護サービスを提供するという形態になります。
働き方的にも、有料老人ホームのようにスケジュール内でテキパキ動くというよりは、サ高住では決められたスケジュールが無い所が多く、入居者さん1人1人の要望に合わせて動くという特徴があるため、「無理なくゆったり働きたい」という人には向いているといえます。
【サ高住の仕事内容】
サ高住では、「安否確認」と「生活相談」が義務付けられているので、仕事内容としては、定期的に入居者さんの部屋を回って「お変わりないですか~?」という確認や、「知らない請求書が届いていて、文字が小さいから何が書いてあるかわからないから読んで欲しい」などの生活面で困ったことを相談する仕事がメインになります。
生活援助(清掃や買い物代行、病院同伴など)や身体介護に関しては、必要な入居者さんが必要に応じて利用するという形態が多いので、入居者さんの介護度によって大きく仕事内容が変わってきます。
求人票的には主に「安否確認や生活相談をメインとしたコンシェルジュ的な仕事(マンションの管理人のようなイメージ)」と「安否確認・生活相談とヘルパーの仕事を兼任」、そして「ヘルパーの仕事だけを専任」の3種類で出されているので、負担が少ない仕事が良い場合は「安否確認・生活相談」に特化した求人から探すのがおすすめです。
また、施設によっては重介護度の方や認知症の方を多く受け入れている所もあるので、施設見学時に「介護度」と「認知症利用者の割合」の2つは聞いておくようにしましょう。
サ高住の平均給料(月給/年収/時給の相場)
正社員/常勤 | 非常勤 | |
---|---|---|
月給 | 294,004 万円 | 232,550 円 |
年収 | 3,528,048 円 | 2,790,600 円 |
時給 | データ無し | データ無し |
※参考:厚生労働省老人保健健康増進等事業 「高齢者向け住まいにおける経営実態の把握のあり方に関する調査研究事業報告書(平成27年)」
また、夜勤なしの求人もありますが、夜勤手当がつかない分、給料面では他求人よりも低めに設定されているので、夜勤なしのサ高住で検討する場合は、ある程度給料面で下がってしまうということは頭に入れておきましょう。
サ高住は基本、初任者研修資格(旧ヘルパー2級)以上の資格保有者が応募必須条件ですが、最近では未経験/無資格の人でもできる受付業務や生活雑務、共有スペースの清掃などの仕事をメインとした求人も増えてきたので、無資格でも応募が可能です。
サ高住の大変さ・きつさ
サ高住は、自立しているけど生活に不安を抱えているというお年寄りが安心して暮らせるように「安否確認」と「生活相談」が義務付けられた賃貸住宅という考え方なので、特に「一般型」のサ高住では介護スタッフが常駐しておらず、常駐の相談員も入居者10人に対して1人の設置という程度の人員です。
しかし、最近では要介護3以上の方や認知症の方の受け入れも積極的に行っている所も多く(もしくは入居者が時間の経過とともに介護度が重くなったり、認知症を発症したりする)、人員が薄い上に、重介護度の方が多い職場だと、マンパワー的に入居者の安否確認が手薄になり、入居者の事故が相次いでいます(2017年5月 朝日新聞より)。
例えば、認知症の方がサ高住に入居されている場合、1日1回の安否確認をするときに外に徘徊していて安否確認が取れないので、警察に通報して探してもらったりなどの対応が必要になってきます。
サ高住で重度介護者や認知症の方が多い職場だと、安否確認の面で大変になることが予測できます。施設見学時や面接時には「①利用者の介護度」と「②認知症の方の有無」の2点は確認するように心がけましょう。
サ高住のやりがい
サ高住のやりがいは、1日のスケジュールが決まっていない分、その場の対応力が求められたり、入居者さんのご要望に合わせてレクリエーションやイベントを企画したり、とにかく個別ケア寄りの接し方ができるので、自分の努力次第で入居者さんが好いてくれたり、感謝してくれたりするのがやりがいだといえます。
例えば、入居者さんが昔畑をやっていたという情報を入手すれば、近くの使われていない畑を使わせてもらって、一緒に土づくりから野菜を育てたり、その野菜を地域の人に手ごろな価格で売って喜んでいただいたり、別の方が昔板前さんをやっていたということであれば、寿司パーティを企画したりなど、「入居者さんにやりがいを持って楽しんでいただけるなら、積極的にどんどん試してOK」という雰囲気の職場であれば、やりがいを持って働けます。
サ高住は、それぞれの職場でコンセプトを持っていて、雰囲気も大きく異なることが多いので、必ず施設見学して、応募するかどうかを判断することを強くおすすめします。
サ高住に向いている人
サ高住では、自立~軽介護の方の比率が多いので、ベッドからの移乗や重たいものを持ち上げたりということも少なく、体への負担が極力少ない職場だといえます。
また、一日のスケジュールが決まっていない分、各入居者が自分のペースで生活でき、その時間をできる限り有意義なものにしていただくためのお手伝いをしたいという方には天職です。
サ高住は「緊急通報システム」を導入している所であれば、夜勤スタッフの配置義務が無いため、職場によっては夜勤なしの日勤のみ(早番・遅番はあり)という条件も珍しくありません。そのため、夜勤なしのサ高住であれば子育てと仕事を両立させたいというママにも向いているといえます。
・体への負担が少ない所がいい
・個別ケアを重視したい
・テキパキよりはゆとりをもって働きたい
・子育てと仕事を無理なく両立させたい
サ高住に向いていない人
サ高住も有料老人ホーム同様、「利用者」というよりは「お客様」として接することを求める職場が多いといえます。もちろん、入居者さんによっては、
と言ってくださる方もいるので、コミュニケーション上のバランス力が必要になるといえます。どちらにしろ、おもてなしや礼儀・マナー・身だしなみ・言葉遣いなどの「接遇スキル」は必須なので、接遇の面で抵抗がある方はサ高住に向きません。
また、有料老人ホームほどではありませんが、特に「介護型」のサ高住であればレクリエーションや体操なども定期的に企画されます。人前でのレクが苦手という場合は、「介護型(サ高住内に常駐)」よりも「一般型(訪問ヘルパーとしてサ高住に出向く形態)」で求人を探すことをおすすめします。
・「お客様」に対しての接遇に抵抗がある
・人前でのレクに抵抗がある
・マニュアルが無いと動けない
⑧グループホーム
グループホームとは、認知症と診断を受けた要支援2以上の方を対象とした少人数制(1ユニット5~9人)で家庭的な雰囲気の小規模介護施設で、利用者さんと介護スタッフが一緒に共同生活を送ります。
グループホームは福祉で先進的なスウェーデンで誕生していて、「少人数で共同生活を送ることが、認知症の進行を遅らせる」という考えのもとで、各個人の尊厳や生き方を重視しながら、介護スタッフも一緒になって入居者さんの日々の生活をサポートするという小規模な介護施設です。
有料老人ホームはホテルのような感じですが、グループホームは本当に一般的なお家の中に台所や居間、食卓用のテーブルと椅子がある感じなので、施設施設という感じがなく、本当にアットホームな家庭的な雰囲気だといえます。
グループホームの仕事内容
グループホームでの仕事内容は、主に食事・入浴・服薬・排泄介助や、入居者さんとの会話を楽しんだり、一緒に食材の買い物にいって料理を作ったり、季節の行事ごとを一緒に考えて企画したりなど、一緒に生活をしているような感覚で働くことができます。
私は最初「認知症」と聞くと「少し怖いなぁ」と正直思ってしまいましたが、ちゃんと認知症の症状を理解できれば、全然怖いということも感じず、むしろ、「ユーモアにはユーモアをもって返す」というスキルが身についたように思います。
例えば、退職前は警察署長という責任あるお仕事をされていた認知症のおじいちゃん。朝起きると、「これから出勤してくる」と行って外に出かけようとしたり、「制服がないじゃないか」と部屋中探しまわっていたりということも、よくあること。
そういった時に、「何言っているんですか!」と普通に返すのではなく、「今日は祝日なので、お休みですよ~」と返すと、「そうだったか」と納得してくれて、落ち着くことも多いです。
グループホームは、運営会社によって理念やコンセプト、地域への密着度やケアの仕方などが大きく違いますが、中には、「物忘れ食堂(注文されたものと違うお食事が来る場合もあります)」という地域密着型のカフェも運営することで、地域の人の理解を得て、地域とグループホームが一体となるような工夫をしている所もあります。
グループホームの平均給料(月給/年収/時給の相場)
正社員/常勤 | パート/非常勤 | |
---|---|---|
月給 | 278,100 円 | 131,780 円 |
年収 | 3,337,200 円 | 1,581,360 円 |
時給 | 1,681 円 | 1,228 円 |
実働時間 | 165.4 時間/月 | 107.3 時間/月 |
勤続年数 | 6.7 年 | 6.2 年 |
※月給は、基本給(時給)+手当+ボーナス(賞与)を全て含む
※参考:厚生労働省「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」
グループホームは、早番・遅番・日勤・夜勤の4シフト制の働き方が多く、夜勤手当がつく分、デイサービスよりは平均給料が高めですが、大手企業の運営する有料老人ホームよりは給料が低い印象です。
グループホームの大変さ・きつさ
認知症の方への理解が浅い場合、「なんでこんなこと言われないといけないの!」と暴言を言われた時にはストレスに感じて大変な思いをするかもしれません。
また、「入居者さんが急にいなくなって見つからない!」ということも実際に起こるので、急なトラブルに対応するのが大変という方もいます。
しかし、認知症の理解を深めたり、周辺症状(徘徊や暴言等)が出た時に、その原因となるストレスを発見して対応方法を考えていくという対処スキルを身につけていけば、大抵は精神的に落ち着いて穏やかな生活に戻るので、経験とともに克服できることが多いといえます。
グループホームでは認知症はあるけど日常生活はできるという元気な方が多く、重介護の方や医療ケアが必要になった方などは病院や特養に入るというケースがほとんどです。
しかし、最近では、重介護の方や、他の方と共同生活が難しいくらい重い認知症の方、身体・知的・精神障害などが併発している方などでも積極的に受け入れているグループホームもあるので、情緒面をフォローしながら介助したり、一人ひとりの特徴に合わせて機転を利かせないといけないという点では大変だといえます。
極度な人員不足な所や重介護の方の受け入れをしている施設だと、一人にかかる負担も大きくなるので、施設見学や面接時には必ず「①入居者の人数と介護度」と「②常勤スタッフの人数」の2点は聞いておくのがおすすめです。
グループホームは、入居者3人につき介護士1人以上の人員配置が必須なので、1ユニット9人で常勤3人、尚且つ、重介護の方も多いという場合は、仕事の面でかなり大変な可能性があるので、利用者の数と介護度、スタッフの人数は応募前に必ず把握しておくように心がけましょう。
グループホームのやりがい
むしろ、月日が経つにつれて、入居者さんとのコミュニケーションが増えて、信頼関係が強くなり、頼ってもらったりと少しずつ反応が変わることがとても嬉しかったです。
こういった「変化」を見ることが、介護をする中でのやりがいだと思っていて、深く人と関わることが好きな人は、経験を積むほど人の温かさに気づくことができるので、特にグループホームでは楽しく仕事ができるんじゃないかなと感じます。
グループホームに向いている人
世代を超えて分け隔てなくコミュニケーションが取れる人はグループホームに向いています。グループホームは生活の場で、職員も入居者さんもみんな年齢はバラバラ、性格もバラバラ、そんな中で誰とでもコミュニケーションが取れるという能力があれば、かなり強力な武器だといえます。
「話し上手」ももちろん大切ですが、入居者さんの話に耳を傾ける「聞き上手」というコミュニケーションの方が大切なんじゃないかと最近はそう思っています。
グループホームは、言い換えると一家屋根の下で、知らない人と生活を共にする場所でもあります。そのため入居者さん同士で不仲になった場合、不穏な空気が流れることもあるので、そういった方達の感情に巻き込まれずにうまく場を良い状態に保てるような客観的視点と洞察力、所謂「空気を読む」という力は必要です。
・個別ケアを重視したい
・コミュニケーション力が高い
・アットホームな職場の雰囲気が好き
・「空気を読む」のが得意
グループホームに向いていない人
グループホームは個々に応じたケアができて、自由に動きやすいというメリットがありますが、その反面、高いコミュニケーション力やその場その場での対応力が求められます。
グループホームでは、各個人への対応が全て異なるので、特養や老健、病院のようなマニュアル的に決められた仕事や、デイサービスのように決められたスケジュールの中で動くという仕事ではありません。
以下に、グループホームに向いていない人をまとめてみました。
・コミュニケーションが苦手
・柔軟な対応が苦手
・マニュアルが無いと動けない
⑨小規模多機能型居宅介護
小規模多機能型居宅介護とは、自宅に住んでいるけど介護が必要という要支援1以上のお年寄りが利用することのできる介護施設で、登録できる定員が29名以下と小規模で家庭的な雰囲気の施設です。
通常、自宅に住みながら介護サービスを受けるとなると、「通所」であればデイサービスに、「訪問」であれば訪問介護に、「宿泊」が必要であればショートステイにと、用途に合わせて利用する介護施設を使い分ける必要があります。
しかし、小規模多機能型居宅介護では、「通所(デイサービス)」「訪問介護」「宿泊(ショートステイ)」の全てのサービスを1つの場所で提供できるので、利用者的には、どのサービスを利用しても馴染みのある介護スタッフにサポートしてもらえるので、安心して自宅での生活を続けていくことができます。
利用者にとっては、かなりメリットの大きい介護施設だといえますが、小規模多機能型居宅介護で働く場合、デイサービスも、訪問介護も、ショートステイも全てのスキルが求められることが多いので、マルチタスクな働き方が必須になってきます。
【小規模多機能型居宅介護の仕事内容】
小規模多機能型居宅介護は、「通所(デイサービス)」「訪問介護」「宿泊(ショートステイ)」の3つの機能があるので、未経験の方には「最初は、デイの方でお願いね~。慣れてきたら、訪問もお願いするかも」という感じで、配属先が決まります。
事業所によっても考え方や人員配置の仕方は