フリーター→介護職(グループホーム)現在25歳ですが、介護士の経験としてはグループホームで2年ほど経験しています。当時は大学生だったのですが、色々なアルバイトを経験する中でも一番長く続いたのが介護士です。
グループホームの仕事に興味を持ったきっかけと就職した経緯
今思えば、自分が介護の仕事に携われたことはよかったかなと思います。
私が介護士になろうと考えたきっかけは単純で、大学のサークルの先輩に「こんな仕事があるけどやってみない?」といお誘いを受けたからです。
私の通っていた学校は福祉関係の学校だったので、バイトや求人の話も福祉系が多く、介護系への就職に困ることはありませんでした。もちろん、履修している科目なども福祉や介護についてですし、先輩からの職場の情報を聞いて安心したこと、また夜勤手当が大きい点に魅力を持ち、学校の先輩経由でお誘いがあったグループホームで働こうと決心しました。
グループホームを選んだ理由としては、利用者との距離感が近く、接客業が好きな自分に適していると思ったからです。
グループホームの夜勤が一人で不安だった…最初は日勤から始めるのがおすすめ
グループホームに就く前に不安だったことは、初めての夜勤が出来るかという点でした。私の勤めていたグループホームでは週4~5回ほどシフト制で夜勤があります。
施設によっては2交代制と3交代制の2種類があって、2交代制の夜勤は17時~翌朝10時までの16時間勤務(ロング夜勤)、3交代制の夜勤は22時~翌朝7時までの8時間勤務(ショート夜勤)と違います。私の勤めていたグループホームでは2交代制だったので、夜勤は16時間のロング勤務でした。
2交代制の夜勤の場合、16時間勤務になるので、1回夜勤に出るだけで2日分の給料が出て、それにプラスして夜勤手当が6000円ほどつきました。
普通の仕事では夜勤と言っても、工場内で行うものなど、商品に対しての仕事が多いです。しかし、介護職の夜勤では利用者さんに対して何かあったらすぐに対応することが求められるので、自分に出来るのかなと最初は不安でした。
夜勤の勤務中に、介護の経験が少ない状態でナースコールがなって、万が一利用者の方が危篤だった場合、その場で対処されることを求められることになるので、最初は介護の仕事に慣れるために日勤業務から始めました。
グループホームの仕事内容は?向いている人・向いていない人は?
私が勤めていたグループホームの職場では、働きやすいなと感じることが多かったです。グループホームの仕事内容としては、食事・入浴・服薬・排泄介助や、利用者さんとのお話など、一緒に生活しているような感覚で働けたのがよかったです。
職場の雰囲気としても、一体感がありギスギスしていなくて和やかな感じです。世代を超えて分け隔てなくコミュニケーションが取れる人は向いていると思います。反対に、向いていない人は接客が苦手な人です。
介護の業界では介助が多く、密にコミュニケーションを取らないといけない場面が多いので、人と関わるのが苦手な方には向いていません。また、排せつ介助や入浴介助ができない方も同様に向いていないと思います。
グループホームで働いてみて実際に大変だったこと
先ほどはいい面を上げましたが、実際働いてみて大変なことはかなり多かったです。私が勤めていたグループホームは特殊なタイプで、他のグループホームやデイサービスでは受け入れ拒否をされた利用者の方も多くいました。
障害の種類も身体・知的・精神障害とさまざまですが、2つ3つ障害が重なっていて介助が大変な方もいるんです。そういった方だと、単純に介護をするだけとはいきません。
起きるときの介助などは体力の要る仕事で大変ですし、そんな中で利用者さんが情緒的に不安になってしまう面に対してフォローしたりと、一人ひとりの利用者の属性によって機転を利かせて対応することが大変でした。
グループホームの夜勤で大変だったこととは?夜勤は何してる?仮眠や休憩はとれる?
グループホームで勤務を開始して半年ほど経つと、仕事も慣れてきて、徐々に夜勤のシフトにも入り始めました。日勤と比較して、夜勤は夕方の業務(夕食時の食事準備や服薬、就寝前の着替え、排せつ介助やおむつ交換)が終わって利用者さんが就寝した後は、ほとんどやることがありません。
就寝後の仕事内容的にも、ナースコールの対応や定時巡回、記録業務がメインなので、一人で夜勤が任されることがほとんどでした。夜勤に入り始める時は、2人体制で、先輩が色々夜勤の仕方を教えてくれて、慣れてきたら夜勤の一人立ちをするという感じです。
ナースコールで呼ばれた際はいかなる状況でもすぐに駆け付けて、正しい対処や介助をするために、常に職場の人とコミュニケーションを取ったり、資格の取得をしたりと知識や経験を積み重ねることを特に大切にしていました。
また、夜勤時には仮眠する時間がありましたが、途中で徘徊する利用者の方もいるので目が離せなかった点も大変でしたし、ナースコールが鳴った場合、すぐにでも駆け付けられるようにしないといけないので、もちろん熟睡はできません。
私の職場では夜勤は一人体制なので(22時から1人体制になる)、一応休憩時間は取れますが、ナースコールが鳴った時は休憩中であっても対応します。それほどナースコールは多くはなかったので、夜勤は慣れてきたら、仕事的には、日勤よりも楽なのかなと感じます。
グループホームの仕事に向いている人・向いていない人
介護をする際に避けては通れないのが3Kの部分です。介護業界は3K(きつい・危険・汚い)と言われます。汚いの部分に関しては、排泄介助をする際のことを言うと思いますが、そういったことに耐性が無い方だと介護職自体向いていないのかもしれません。
しかし、きつい・危険という部分は、本当に職場によりけりだと思っています。私が働いていたグループホームでは、体力仕事や夜勤などで拘束時間は長いものの、利用者の方は温かい方が多く、きついと感じたことは多くないです。
むしろ、月日が経つにつれて、利用者とのコミュニケーションが増えて、信頼関係が強くなり、頼ってもらったりと少しずつ反応が変わることがとてもうれしかったです。
これが特に介護をする中でのやりがいだと思っていて、深く人と関わることが好きな人は、経験を積むほど人の温かさに気づくことができるので、特にグループホームでは楽しく仕事ができるんじゃないかなと思っています。
グループホームの仕事に興味を持っているあなたに一言。
介護業界と聞くと、夜勤が大変だったり、介助が難しかったりとマイナスイメージを持つ方も少なくありません。たしかに、グループホームでの仕事内容は簡単かというと、体力面でも精神面でも難しいことがあると思います。
しかし、その分責任感を持って仕事ができたり、利用者との関係性が深くなる点があるので、やればやるほど魅力的な仕事とも言えます。
特に人と関わることが好きな方であれば、スキルを身につけながら接客経験も同時に身につけることができると思います。最初は不安かもしれませんが、少しでも興味があれば挑戦してみてください。