新卒→介護職(有料老人ホーム)現在24歳で、介護付き有料老人ホームで勤務を始めて、3年半ほどになります。今の老人ホームには新卒で入社してから、勤務しています。
介護職に新卒で就職って実際どう?有料老人ホームで3年半働いてみたリアルな実情
当初は本社の事務予定での採用でしたが、介護士の人手不足のため、介護スタッフとして勤務することとなりました。元々、介護職志望だったため、不満はありませんでした。
介護職を選んだきっかけは、大学で所属していたゼミの影響が強いです。専攻は心理学でしたが、ゼミの教授が福祉の分野に詳しいこともあって、大学の内に、高齢者施設にボランティアとして訪問する機会が何度もありました。
施設で勤務している介護スタッフの方々から、介護職の適性があると言って頂いたことをきっかけに、介護職の就職も視野に入れるようになりました。介護の仕事は、人と人とのコミュニケーション、信頼関係を築いていくことが大事だと考え、大学で学んだ心理学を活かせる仕事だと感じました。
介護職に新卒・未経験で就職する前に不安だったことは?
介護職に就く前に不安だったことは、ボランティア先の介護スタッフの方々から、認知症の入居者様が暴れたり、汚物で遊んだりすることもあるとのお話を伺っていたので、そんな時に自分がちゃんとした対応が出来るかどうかが不安でした。
高齢者の方々の手足は骨が弱くなっているため、骨折しやすく、身体介助の仕方をちゃんとしなければ怪我させかねないと伺い、そのことも不安な点でした。また、体力仕事だと認識していたので、日々動き回る体力が自分にあるかどうか悩みました。
しかし、ゼミの教授やボランティア先のスタッフの方々が介護職に就職するのならば、手厚くサポートをすると言って下さったので、介護職へと挑戦することを決めました。
介護職の新卒求人は就職サイトで簡単に見つかる
通勤時間が長いと、それだけで疲れるとのアドバイスを頂いたので、自宅から近く、高齢者施設を運営している会社で、新卒募集をしている企業を探しました。
幸い、新卒就職サイトで、有料老人ホームの求人は多数掲載してあったため、自分の希望する施設形態の求人はすぐに見つけられました。
介護付き有料老人ホームを選んだ理由は、施設に入居されている方々の認知症の程度や、健康度が幅広いことでした。色々なタイプの方と接する機会を持つことで、介護職のスキルが上達が早くなると思えたからです。また、季節ごとの遠足やイベントがあることも楽しそうで惹かれました。
有料老人ホームの特徴と実際の仕事内容とは?
私が勤めている会社は有料老人ホームになりますが、有料老人ホームの特徴としては、時間ごとに、対応するご入居者様がきちんと決められていることが挙げられます。仕事内容については、決められた時間内で、ご入居者様のお風呂やお手洗いなどの身体介助や、お部屋のお掃除や洗濯をすることがルールです。
その時間分のお金を頂いているので、時間が掛かりすぎたり早く終わらせたりすることは私の勤める施設ではご法度です。3時のおやつの時間には、体を動かすことを兼ねてレクリエーションの時間を設けています。
レクリエーションの内容は、施設スタッフやご入居者様方のご要望に合わせて、毎日変わるので、準備が忙しいですが、楽しんでいらっしゃる表情を見ているとやりがいはあります。夜勤の際には、見回りなどの業務も加わります。
施設で勤務しているスタッフの年代は幅広く、ベテランの介護スタッフの方は、どのような質問にも答えてくれるので大変頼りがいがあります。私が勤務している有料老人ホーム施設では、女性よりも男性の割合の方が多いです。ご入居者様に、私よりも身長の高い男性の方が多いので、身体介助の際は手伝ってくれて心強いです。
一度、体を壊したことをきっかけに、他の介護スタッフよりも月ごとの夜勤の回数を減らして頂けました。施設長が介護スタッフにも、ちゃんと目を向けてくれて、困った時にはご相談に乗って下さるので、悩み事が出来ても、ちゃんと相談できる環境です。
業務ごとに時間が割り振られているため、てきぱきと効率良く動ける方にとっては、介護付き有料老人ホームは働きやすい職場だと感じます。
有料老人ホームで3年半働いてみて感じた、大変なこと・辛いこと・やりがいとは?
実際に、介護付き有料老人ホームで働いてみて大変だと感じたことは、認知症のご入居者様が暴れた時でした。高齢者とはいっても、怒った時の力はとても強く、制止している間に腕に傷ができました。
その時は怒り心頭といった感じで、どうすれば良いのか分からず、こちらも対応に悩みました。しかし、落ち着いた後に、腕の怪我を見て、謝罪後、心配そうに撫でて下さり、こちらの悲しみも軽減しました。
辛いと感じたことは、ご入居者様が、ご家族の方と会えずに寂しそうな表情をされているのを見た時です。
ご家族の方も忙しいからなかなか会いに来れないとご入居者様ご本人もわかってはいるのですが、他のご入居者様のご家族が会いに来られてご歓談している姿を見るたびに悲しそうな表情をされます。そういった際に、寄り添うことしか出来ないことが歯痒く感じます。
やりがいは、ご入居者様方に、レクリエーションの最中に、「あなたといると楽しい」と言って頂いた時に強く感じました。
新卒・未経験で介護職に就職するのを迷っているなら、まずは施設見学がおすすめ
私は新卒で介護付き有料老人ホームの介護職として勤務をし始めました。入社前に、資格学校の座学で知識を積んだつもりでしたが、実際に現場でするとなると、知識よりも経験が大事だと心から思いました。
当初は、身体介助の上手なやり方も分からず、ご入居者様にもご負担をかけてしまうことが多かったのですが、慣れてくるとスムーズに身体介助が出来るようなり、ご入居者様方から「頼もしくなった」と言って頂けるようになりました。
介護現場で培うことが何よりも大事なので、未経験でも介護職の挑戦はやる気や根気があれば大丈夫です。また、コミュニケーションに自信のある方だったらすぐに馴染めると思います。
介護職に勤めようか迷っている方は、一度見学に行ってみることを強くおすすめします。