ヨガインストラクター→介護職(介護老人保健施設)私は現在33歳で、介護士の経験としては、介護老人保健施設で計1年半ほどになります。前職はヨガインストラクターとして勤務しておりましたが、退職したあとはすぐに介護業界で働き始めました。
老健(介護老人保健施設)に転職するきっかけ、志望動機は「親の介護」と「ヨガの経験」
私が介護士になろうと考えたきっかけは、親が高齢になって介護が必要になったことで介護の必要性や奥深さを実感したからです。介護というのは実際やってみるまでわかりませんでしたが、とても大変だと感じました。プロの介護士さんに来てもらい何度となく助けてもらい大変ありがたく感じました。心から感謝しています。
そして次は自分が介護で大変な思いをしている人を手助けしたい、役に立ちたいという思いが強くなってきたのです。前職のヨガインストラクターではお客様の気持ちに寄り添い指導していくという仕事でしたので、この経験を活かせると思ったのも理由の一つです。
老健は未経験/無資格でも転職可・子育ての両立がしやすいというのが職場選びの決め手
介護職に就く前に不安だったことは、まだ未就学の子供がおりましたので子育てとの両立が心配でした。また、資格や知識もありませんので未経験の自分を雇ってもらえるかわかりませんので非常に迷いました。
ですが、夫が私のやりたい気持ちを応援してくれて、全面的にサポートするというふうに言ってくれたので不安が少し和らぎ面接を受けてみる流れとなりました。
夫はそのように申し出てくれましたが、負担をかけすぎるわけにもいかないので自宅の近くに介護施設はないか探しました。すると車で数十分のところに介護老人保健施設がありました。ここなら近くて子育てとの両立は難しくないと思い選びました。
老健(介護老人保健施設)の仕事内容や特徴とは?
介護老人保健施設での仕事内容は、主にご入所者の日常生活のサポートが中心となります。具体例としては、歩行や食事、お風呂やトイレといった介助です。そして通院のサポートやレクリエーションの開催などもあります。
在宅生活に戻るのが目的ですので、ご入居者さんの回復や復帰を意識して介護をおこなっていきます。
介護老人保健施設は自宅での生活が送れるようにリハビリするのが目的の施設です。入居者さんの生活を支援したり、心に寄り添いながら回復に向けたサポートやリハビリをすることができるのでとてもやりがいを感じました。
また、老健(介護老人保健施設)の特徴的な点は、他の介護施設よりも医師や看護師、理学療法士、作業療法士など専門知識のあるスタッフが多いことです。実際私が老健(介護老人保健施設)で働いてみて、勤務しながら各専門職のスタッフと連携することで学べることが多くあると感じます。
医師や看護師、リハビリを行う専門職のスタッフと連携を取り、サポートするのも重要な仕事の一つです。今の職場は仕事の量は多いのですが、スタッフの数も多いため役割分担がきちんとされているので働きやすいと感じています。
また子育て中のパート主婦の方も多く、何かあったときは協力しあって働ける環境がとても気にいっています。例えば、子供の急な発熱や遠足などの行事があった時はシフトをかわってもらうこともできますし、お休みさせてもらうこともできます。子育てに関してとても理解のある職場なのでとてもありがたいです。
老健(介護老人保健施設)の仕事に向いている人・向いていない人
どんな人が向いているかというと、やはり入居者の入れ替わりが激しい環境なので気持ちの切り替えが上手い人・コミュニケーション能力が高い人が向いていると思います。リハビリに興味があったり、介護職を極めたいという人にも大変向いています。
逆に、医師や専門職の人との連携がとても重要になってくるので協調性がない方や入居者さんを最後まで面倒を見てあげたいと思っている人には向かないです。
老健(介護老人保健施設)は楽?実際、大変できつい面とは?
実際に働いてみて大変だと思ったことは、入居者がどんどん入れ替わるのでその都度名前と顔を覚えるのに苦労しました。入浴の介助は体力が必要になってくるので慣れるまでは体のあちこちが痛くなるほど辛かったです。
また、医療関係者が多いので介護士としてはどうしても立場が低くなります。意見を言いづらかったりするので仕事がやりづらいと思うことがありました。
ですが、復帰に向けてサポートさせていただき、退所されていく入居者さんを見送る際はとてもやりがいを感じます。感謝されることもありとても嬉しく思います。普段ぶっきらぼうで冷たい態度の入居者さんが最後の日に別れを惜しんで涙を流していたのを見た時は、私ももらい泣きしそうになりました。
介護士は未経験・無資格でもやる気があればキャリアアップできる
私は介護業界は未経験で知識もありませんでした。資格もありませんし、最初は不安でいっぱいでした。勤務を始めてからも慣れない仕事に体を痛めたりもしましたが、最近では介護チームのリーダーを任されるようになりました。
この職業はやる気さえあればキャリアアップできますので、未経験かどうかは関係ありません。医療の勉強にもなりますし、入居者さんから感謝の言葉をいただく機会も多く大変やりがいのある仕事です。
今後、自分の親や家族、パートナーの介護をする日々がくると思います。その時に介護士の経験を生かすこともできます。興味があるのであれば、一度近くの施設を見学することもできますので雰囲気やどのように介護士が働いているのか間近で見て決めるといいと思います。