専門学校→老健→特養→障害者施設私は現在37歳で介護の仕事を20歳の時からしています。はじめは介護老人保健施設でした。そこでは5年間働きました。次に特別養護老人ホームで12年間働きました。現在は障害者施設にてもうすぐで約半年を過ぎようかとしています。
介護士になるきっかけは介護施設のボランティアで言われた「ありがとう」の言葉
介護士として働こうとしたきっかけは、私が高校生の時にある施設でのボランティアがきっかけでした。私は館内の清掃をしていたのですが、1人の利用者の方より「私の車椅子も拭いてくれんね」と頼まれました。
「いいですよ」と言って、車椅子を拭き「これでいいですか」と言うと、利用者の方は笑顔で「ありがとう、綺麗になったよ」とニコニコ顔。ほんの少し車椅子を拭いただけなのにその方は笑顔を見せて感謝してくださいました。
当時、高校生だった私は自分がしたことであんなに感謝されるとは思っておらず、しかもとても嬉しそうに満足してくださるとは思っていませんでした。こんな自分でも感謝され、小さなことでも人の役に立てることができるのかと嬉しかったことを今でも覚えています。
その時、「もし介護施設で働いたらもっと役に立つことができ、もっと感謝していただけるのでは」と考え、今の私があります。
最初の職場は介護老人保健施設(老健)、次の転職先は特別養護老人ホーム(特養)
介護士に就く前に不安だったことや、悩んだことは、2年間の専門学校に行き、介護福祉士の資格もありましたので、特に何もありませんでした。
社会人として、働くことに対しての不安や緊張はありましたが、はじめてみると覚えることや働くとういうことの疲れの方が非常に強く、帰るとすぐに寝ていたのを覚えています。それでもやっていけるかな?という不安はありませんでした。
当時の職場にて働くことになったのは学校に求人が来ていました。地元であることと、給料ぐらいでしか当時の自分では判断する能力はなく、それだけではじめての職場を選びました。
5年目が過ぎようとした頃に特別養護老人ホームの求人のチラシを目にしました。その施設は給料も高く、学生時代にもボランティアや、施設実習をさせていただいていたので自分にとっては好印象で働いてみたいなと思っていた施設でした。
学生時代の先輩も働いていましたので、すぐに学生時代の一つ上の先輩に電話連絡を取り、面接を受けさせていただき入社することができました。
12年間、その特別養護老人ホームで働き、主任という役職もいただいたのですが、腰痛や、3交代制という職場の環境に将来このままここで働くことができるのか?という不安を感じていたところ、その不安を知る知人より、その知人が働いている障害施設で職員募集をしているとの情報を得ました。その知人の紹介の元、面接をしていただき現在働いている職場にて入社し、働いているところです。
障害者施設職員の仕事内容は?きつい?
現在働いている職場は知的障害者施設の生活介護を目的とした利用者がいる施設です。高齢化も少しありますがほとんどの方が身体面では自立しており、高齢者施設とは比べて介護を必要とする方や場面は少ないと思います。
水を飲みすぎる事や、他者とのトラブル(暴力、プライバシー配慮がない)が絶えずありますので生活する中に職員からの指導や見守りが必要です。お話や物作りの作業、軽い仕事ができますので職員も一緒に作業や仕事をすることができるので、楽しく1日があっという間に過ぎていくので働きやすい環境です。
その反面、指導をせざるを得ない時に職員から利用者に向けて少し口調が強かったりすることがあります。職員間でその問題を解決していく努力はするべきではありますが、職場の雰囲気、職員間の雰囲気が悪くなっていかないように慎重に行っていくことかなと考えております。
実際働いてみての感想は、私は子供が3人いて、マイホーム、マイカーの借金も抱えてしまっていたので前職場より給与面が劣ってしまうところが非常にネックとなっています。
ただ、働く環境としては、見守りの介助が多く、車椅子への移乗する方も3人と、身体的介護を必要とする場面が非常に少ないので腰への負担が以前と比べ無いに等しいです。
早番、遅番がなくなり、夜勤は24時間夜勤ではありますが、こまめな休憩と自分の入浴時間や、4時間の仮眠時間もありますので精神面、身体面共にそこまで苦痛を感じることはありません。
今後、定年も伸びていく世の中で自分が定年まで働けるかという不安も無くなり、現在の職場にて働くことができて大変良かったなと感じています。
障害者施設、老健、特養の3か所で働いてみて介護士として思うこと
私は老健、特養、障害者施設と3種類の介護の現場で働くことができました。どの職場も利用者を中心とした利用者に合わせての時間が流れていますので、そこに私たち介護士がお手伝いをさせて頂くというものです。
親身になって関われば関わっただけ利用者の方も頼ってきてくださり、色んなことを期待してくださいます。こちらがやるだけたくさん感謝してくださいます。介護職はとてもやりがいものある素晴らしい職種だと思います。
一方で人間を相手にしますし、私たち介護士も人間でありますので時には悲しい感情や悲しいことが起きてしまう事もありますがそれを防ぐのは自分自身はもちろん、職場、国、県なども今以上に介護の現場の事を考えてくださると私たち介護士が働きやすくなるのではと考えています。
こういった声を届けるのも新しい介護士の方も必要となっていきますので一緒に頑張っていきましょう。