小規模多機能型居宅介護の現役ケアマネが仕事内容や向いている人・向いていない人を解説【40歳体験談】

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40歳現役ケアマネが語る小規模多機能型居宅介護の働き方
I.Yさん
(40歳/男性)

新卒→介護職(有料老人ホーム)私は現在40歳で、小規模多機能型居宅介護の管理者兼介護支援専門員(ケアマネージャー)をしています。

小規模多機能型居宅介護の現役ケアマネが仕事内容や向いている人・向いていない人を解説【40歳体験談】

元々は通所リハビリ施設にて3年勤めた後、小規模多機能型居宅介護で12年勤めています。学生時代にヘルパーの資格(現初任者研修資格)は取得していたのですが、卒業後は工場に勤務し15年前に他業種から介護業界に入りました。

元々は資格を取っていたということもあり、介護の仕事をするつもりでいたのですが、待遇面の低さから一般企業への就職を選びました。ただ景気も悪くなり、会社の将来に不安を感じるようになり、転職を考えた時に資格のことを思い出し、キャリアアップすることを目標に転職することに決めました。

資格を取得したと言っても全くの他業種への転職でしたので介護の業界で働く知人などによく話を聞いたりしながら準備をしました。

小規模多機能型居宅介護を選んだ基準は「多くの職種が見れる」「大きめな法人」の2つ

介護職に就く前に不安だったことは、経験がなくどんな仕事になるのかが漠然としかわからなかったことと、待遇面の低さ、また女性社会なのでうまくやっていけるかということでした。やってみなくてはわからない部分も大きかったですが、当時は独身だったということもあり、とりあえずやってみようという気持ちで就職を決めました。

基本的に新聞に入る求人広告やハローワークへ通い求人を探しました。当時は施設の周囲やどんな特徴があるのかなどは全くわからなかったので、なるべく大きな法人に入り色々な施設がわかるような選び方をしていました。

介護の施設は様々な種別があり、それによって仕事の内容は様々です。レクが苦手で入所施設のような業務がやりたい方もいると思いますし。反対にレクなどをしながら楽しく過ごすような業務が好きな方もいると思います。私の場合は色々な職種の施設を見たり知りたかったので大きな法人で選びました。

私が働いている小規模多機能型居宅介護施設の特徴と職場の雰囲気

今の介護は基本的に据え膳上げ膳では行わず、本人の持っている力を生かしながら、できない部分をお手伝いする形が主流です。何でもかんでもお手伝いをしてしまうと、本来できるはずの力を奪ってしまうことになりかねません。

今いる小規模多機能型居宅介護はとても融通が効き、その人に合わせて幅広く支援が行えるため通常の支援では一人暮らしが難しい方でも生活全般を支えながら在宅での支援が続けられるメリットがある一方で、どこまでやっていいのかや定員の問題、料金の問題など、デメリットもあります。

小規模多機能型居宅介護施設に向いている人・向いていない人とは?

利用される方の不安や支援してほしいことなどがしっかり理解できて、必要な支援が行える方に向いていると思いますし、通所や訪問、宿泊と介護の基本がたくさん学べる施設でもあるので、初めて介護の業界に入るという方でもたくさん勉強になると思いますし、より勉強熱心な方ほど向いている職種だと思います。

うちの施設でも皆さんよく気付く方が多く、こんなことをしてあげたほうがいい、これが必要だとみんなで意見を出し合って支援内容を検討しています。ただし、臨機応変に動かなくてはいけない場面も多く、その場で支援を決定しなくてはいけないような場面もあるので、そう言ったことが苦手な方には向かないかもしれません。

実際、小規模多機能型居宅介護は通所のような施設内での支援から、ヘルパーのように外へ出て自宅へ1人で行き支援したり、また夜勤をしたりとオールマイティな知識や技術が求められています。ですので何か問題などが起きた時には自分で解決することもあるため、知識や技術が必要になってきます。

良かれと思って行った支援が結果として良くない結果を招いてしまうこともあり、そうした時には辛いなと感じる時もありますが、本当ならもう施設へ入所してしまうようなケースでも、自宅で過ごすことができ、嬉しそうにしている方を見るととてもやりがいを感じます。

未経験からでもケアマネに!資格取得で確実にキャリアアップできるのは介護職のメリット

これから介護を始めようと思っている方はどこがいいのか、どんな仕事をするのか、給料はどのくらいもらえるのかなど心配や不安がたくさんあると思います。

私も他業種から介護の仕事を始めましたが、毎日の仕事をしながら、介護福祉士の資格を取得したり、ケアマネージャーの資格を取得したりとキャリアアップのできる仕事です。それに応じて待遇も良くなっていきますし、現在は介護職の処遇を上げるために加算がつけられていますので、私が介護の業界に入った時と比べても、とても良くなっています。

私は運良く管理者にもなることができましたが、頑張れば誰でもキャリアアップしていくことができ、待遇面でも安定させていくことができます。

介護施設を選ぶ時は施設見学して雰囲気や仕事内容をよく観察することが大切

ただし一言で介護といっても色々な種別があり、仕事の内容も様々です。ですので施設を選ぶ時にはどんなことをしている施設なのかよく調べて、自分にあっているかをよく考えていただき、実際に見学をして雰囲気や内容をよく見ていただくことが大切だと思います。

実際に見てみることで施設内の雰囲気やそこを利用されている方の雰囲気を少しでも感じて欲しいと思います。まだまだこれから高齢化が進み人でも足りないと言われています。

もし介護の業界に興味がある方は是非働いてみていただきキャリアアップを目指してみてはいかがでしょうか。

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