シングルマザーと介護職の両立は可能?2児を育てながらフルタイム勤務中の現役介護士の本音【33歳体験談】

シングルマザーが介護職しながら子育てをしているイメージ

シングルマザーと介護職を両立してみての感想
M.Nさん
(33歳/女性)

保育士→介護職(有料老人ホーム)30代前半の老人ホームで働いているまだまだ幼い子をもつ2児のママです。子供は2歳と1歳の年子で訳があり離婚してシングルマザーで育てています。毎日の体力仕事に自身の子どもとの体力勝負に日々奮闘中です。

シングルマザーと介護職の両立は可能?【32歳体験談】

30代前半の老人ホームで働いているまだまだ幼い子をもつ2児のママです。週5日で朝の9時から17時まで働いています。この仕事についてまだまだ未熟者の2年勤務です。

以前は保育士をしていましたが、保育士の免許を取得する際に老人ホームで実習がありその時に老人ホームで働く大変さ、厳しさ、楽しさを学ぶことができいずれかは転職したいなと思っていました。子供は2歳と1歳の年子で訳があり離婚してシングルマザーで育てています。毎日の体力仕事に自身の子どもとの体力勝負に日々奮闘中です。

保育士から介護士へ転職したきっかけは「お世話になった祖母の他界」

保育士をしていた頃は毎日子どもに癒され充実した生活を送っていました。そんな中私のおばあちゃんが他界してしまい、それをきっかけに以前から考えていた保育士から介護士へと転職をしました。

その頃はまだ旦那もいたので昼間パートの仕事をして夜に介護士の免許を取るために専門学校へいきました。学校が終わって、家に帰り家事をしてと毎日毎日へとへとでしたが、可愛い子どものためそして私の次なる夢を叶えるために頑張りました。

なぜ私がここまで介護士になりたいと思ったきっかけはおばあちゃんです。私自身も片親で母が働きに行っている間おばあちゃんに面倒をみてもらっていたからです。幼い私のご飯を用意して、公園にも連れて行って貰い、そして宿題や料理の仕方を教えてもらったりと母がわりをしてくれていました。そのおかげで寂しい気持ちもなくたくましく育ちました。

高校生になると少し道を外してしまい、中々実家やおばあちゃんの家に寄り付かなくなりました。でも久しぶりに会ったおばあちゃんの姿は前までのおばあちゃんとは変わっていて、お風呂にも1人で入らなくなりトイレも漏らしてしまう事もありました。

とうとうおばあちゃんは老人ホームに行くことになり、今まで顔を出さなかった自分に後悔しました。やせ細ったおばあちゃんを見るのが凄く辛かったです。

老人ホームでおばあちゃんが笑顔に。介護士って本当にすごい

老人ホームでは夏になると縁日をしてもらったりとおばあちゃんはすごくたのしそうでした。おばあちゃんの得意だった編み物や絵画が売り出されていました。その商品を買ってくれる人や手に取って見てくれる人を見ておばあちゃんは凄く嬉しそうでした。

その時に、久しぶりにおばあちゃんの笑顔を見る事ができ介護士さんって本当に凄いなと思いました。

シングルマザーに介護職が勤まるのか、子育てしながら仕事を続けられるのか不安でした

そして実際介護士の資格を無事取得した時にシングルマザーになり、この先子育てをしながら働いたいけるのかとすごく悩みました。誰にも相談出来ず辛い時もあり、不安な気持ちでいっぱいでした。

1人で子育てをしながら、体力勝負の介護士の仕事をつづけられるのか。精神的、肉体的に私はついていけるのかと悩みました。でも、ここまできたら引き返す事は出来ないしとりあえずなんでもチャレンジだ!という気持ちでどうにか乗り越えました。

職場探しは学校の掲示板で探しました。子どもがいるので、残業なし、土日祝休みの条件だけははずせませんでした。

介護職の仕事は大変?実際の仕事内容や職場の雰囲気、人間関係は?

実際働いてみて、実習で経験した時よりも厳しく、1日働くだけで身体がバキバキになりました。特に私はどちらかというと小柄な方なので自分より身体の大きな方の介助は本当に大変でした。

新人の私だと嫌がる方や嫌味を言われたり罵声をあびせられることもよくありました。その度に泣きそうになることもあり最初は精神的にとても辛かったです。

入浴介助も大変で細心の注意を払ってするので終わった時は本当にホッとしていました。その時に「気持ちよかった。ありがとう。」って言ってもらえた事は、今でも「忘れず頑張ろう!」と励みにもなりました。

また職場の方も優しく悩みを聞いてくれたり、こんな場合はどうしたらいいのかなどアドバイスをいただいたり、それぞれの性格や接し方など細かく教えて貰い本当に恵まれた職場で働けて幸せだなと思いました。

シングルマザーと介護職の両立は職場の理解のお陰

子育てとの両立で子どもは早朝保育から18時まで保育園で過ごしていました。よく風邪を引きお迎えに行く事もよくありました。

旦那もいないし、周りに頼る人もいないので私がお迎えにいきます。そんな中でも嫌な顔一つせずお迎え言っておいでと行ってくれる職場でした。むしろ、子どもが熱をだしているのに迎えに行かないと怒られる時もありました。みなさん事情も知ってくれているので本当に助かりました。

子どもも保育園にずっといて、帰ってきても私が家事に次の日の準備とバタバタして中々子どもに構ってあげられず、子どもが夜泣きをよくするようになりました。

次の日も仕事がある私は中々眠れずただただストレスで私も一緒に泣いてしまいました。次の日はもちろん目が腫れての出勤でみなさん驚かれていました。休憩時間に話を聞いてくれたり、上司に相談してくれる方もいました。

上司から頑張り過ぎはよくないから週に1日だけは時短にしようかと提案してくれました。シングルマザーにとっては、稼がないといけないというプレッシャーもありましたが週1日だけだったら大丈夫と思い、職場の皆様には感謝しても感謝しきれないぐらいです。

おかげで週1日は早くお迎えにいき子どもとゆっくり帰り家事も怠けて一緒に過ごす事ができました。お陰で夜泣きも減りました。

介護職未経験の私が新人の頃に頑張ったこと

最初はシングルマザーで介護士として働いていけるのかと不安ばかりでしたが、私が新人の頃にとりあえず頑張ったことは、何事にもメモを取ること。

そして、利用者さん職場の方とたくさんお話しをしてどんな方なのかそしてどんな生活を今まで送られてきたのか、そして今後どのような生活を送っていきたいのかなど知ること。そして、よく食べて体力をつけることを頑張りました。

最初は本当に失敗の連続でくじけそうにもなりました。でも人間誰でも失敗をするもの。1回失敗した事は2度目を同じ失敗をしないことを目標にしていました。分からないことはそのままにせず自分が理解するまで聞きそして何度も練習をすることを心がけました。

介護職と子育ての両立のリアルな実情とは?

介護士として働きながらの子育ては想像以上に大変です。

中には利用者様の中に認知症の方もいます。同じ話を何度もします。それを初めて聞くリアクションをとります。それも大事な仕事です。認知症の中でもその記憶だけは残っているってことは利用者様にとって凄く大切な思い出でもあり財産なのです。それを大事にしてあげるのも私たち介護士の仕事です。

そして家に帰っても子どもの話をエンドレスに聞きます。まだまだ上手く話せない子どもは同じワードを何度も言います。それをあせらせる事なくゆっくり聞いてあげるのも母としての私の役割です。

離婚をしたので、寂しい思いや辛い思いをさせたくないし母の役目父の役目を1人でしないとダメです。それが辛い時もありましたが、私は辛くなったら職場の人に話ストレス発散しています。

辛くなったら1人で溜め込まず周りに頼ることそれで少しでも自分にゆとりをつくり仕事との両立をしていけばいいと思います。どんな仕事であっても大変だと思いますが、介護士もその中の一つで体力的、精神的にも大変です。

介護職は育児の両立がしやすいやりがいのある仕事

今は時短勤務やパート、自分の働きたいスタイルで働ける会社も多くなっているので無理なく自分にあった働き方を見つけて育児との両立を頑張ってみる事をお勧めします。

もし働いてみてこの職場は合わないなと思えば次を探せばいいし、無理してそこで働かなくても大丈夫です。沢山ある介護の現場で自分にあった所を見つけてやりがいや働く楽しさをしって貰えたらいいなと思います。

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