介護士ママのプロフィール

【プロフィール:運営者】
現在40歳、息子2人と旦那の4人家族。お笑い好きで、趣味は海外ドラマ鑑賞とイラストを描くこと。未経験で介護職に転職し10年目。旦那が転勤族なので、職場を転々としながら介護転職に役立つ情報を配信中。

転職したいけど、

職場選びに失敗したくない…

もっと良い職場はないのか…

本当に、この介護施設で良いのか…

生活もあるし、体力面も不安…

子育てと両立できるのか…

介護職のイメージが悪くて、一歩が…

介護士ママ
介護の転職で、これほど悩むとは思ってもみませんでした。

 

私は、誰よりも介護の転職で失敗してきた働くママ。

これまで家電量販店やアパレル店、事務職と経験してきましたが、30歳を前にして「このまま職場を転々してても、生活的にも仕事のスキルも何も身につかない」と考えるようになり、それから「もっと人の役に立つような仕事をしたい」と、以前から興味のあった介護職に興味を持ち始めました。

しかし、徒競走でビリになるほど運動音痴で貧弱な私に介護職が勤まるのか、体力的にきつくないのか、介護業界はそもそもブラックじゃないのか…など不安は尽きませんでした。

転職活動でできることは全てやった

周りに介護士の知り合いがいなかったので、誰にも相談できず、行き当たりばったりで転職活動を始めることに。取り合えず、ハローワーク、地元の求人誌、求人サイト、転職エージェント(人材紹介会社)、派遣会社など使えるものは全て使いました。

介護の求人は人手不足の業界なので、とにかく数が多く、介護の職種(施設形態)に関しても、特養、老健、老人ホーム、グループホーム、訪問介護、サ高住、病院、デイなど様々。

介護士ママ
どこが今の自分にとって良い職場なのか、かなり悩みました。

介護職は、未経験、無資格でも、ある程度のやる気と明るさがあれば採用されるので、面接で困ることはほとんどありません。しかし、施設形態によって大きく仕事内容が変わりますし、また、給料や勤務時間などの条件面も、同じ職種・同じ施設形態・同じ地域であったとしても大きく異なります。

そんなことも知らずに、転職活動では、ブラックな求人を選んでしまったり、私のライフスタイルには合っていない職場に入ってしまったり、スキルの身につかない施設を選んだりと、これまで多くの失敗経験を積み重ねてきました。

未経験で最初に選んだ職場は訪問介護。私が失敗だったと感じたこととは?

私が最初に選んだ職場は、小規模な地域密着型の訪問介護事業所でした。管理者の方や同僚も、みんな気さくで優しい方がほとんど。

介護士ママ
「自宅からの距離が近いから」という理由で訪問介護の仕事を選びましたが、もう少し考えて選ぶべきでした…

どうせなら、介護職で頑張ってスキルアップしていこう!」と意気込んでいた私ですが、事業所の規模が小さかったため、人手不足で、未経験の私のために研修・教育してくれることがほとんどありませんでした。

介護士ママ
訪問介護は基本的に1人で利用者さんの自宅に出向いて介護を行うので、「見本となる人」の仕事ぶりを見ることもスキルを盗むこともできません。

中途半端な介護をすると利用者さんにも迷惑をかけることになりますし、介護技術も間違ったまま覚えてしまうと不安を覚え、他の介護施設への転職を検討し始めることに。

次はグループホームに転職。地域最安値の薄給な職場を選んでしまう…

そんな中、知り合いから「近くのグループホームに空き求人が出たから話だけでも聞いてみる?」という誘いを受けて施設見学に行ってみると、少人数制で利用者さん主体のケアができることに興味を持ち、そのまま転職。

実際働いてみると、本当に利用者主体で、他の職員も優しく教えてくれるという好条件ではあったものの、夜勤が少なく、最初に提示された夜勤手当を含んだ月給額よりも、手取り額が恐ろしく低いという結果に。

調べてみると、その職場の給料(基本給)も地域最安値の悪条件ということが判明し、その時初めて、「同じグループホームでも、職場が違えばこれだけ給料に差が出てしまうんだ…」と実感しました。

給料重視で今度は有料老人ホームを選ぶ。夜勤中に利用者が危篤、怖い思いをする…

もう少し待遇面の良い所はないか探していた所、有料老人ホームの夜勤専従の求人があり、その時出ていた求人の中でも一番給料が高かったので応募、即内定をもらいました。

しかし、夜勤中に利用者が急な危篤となり病院へ搬送、運よく一命は取り留めたものの、スキルなしでこういう事態に対処できないのは無責任だし、怖いと感じ、看護師が常駐する有料老人ホームに転職を決意。

施設見学もなく、その職場を選んでしまったこともあってか、そこでは極度の人手不足で、夜勤明けの勤務も当たり前、人間関係もギスギスしていたために早期に退職。

介護士ママ
給料が高いからその求人に飛びつくのは危険と猛反省しました…

特養でようやく落ち着くが、結婚・妊娠・育児というライフステージへ

これまでの失敗経験を生かし、今度は慎重に時間をかけて転職活動を始めることに。

初心に戻って、当初の「介護スキルを上げられるような、自分のキャリアアップにつながるような職場選びをしよう」と考え、調べていくうちに、介護士としてのスキルを一番伸ばすことができる「特養(特別養護老人ホーム)」に興味を持ち始めました。

特養での仕事は確かにハードでしたが、要介護度の高い利用者さんが多いので、介護技術は確実に身につくし、教育制度がしっかりしているため、周りの職員からも色々学びやすい環境ということもあり、そのまま転職。

特養での仕事は、1日1日が業務で追われる日が続き、確かに時間とともに介護技術が上がっていくことを感じで、1日が終わると体力的にはヘトヘトでしたが、やりがいと充実感を持って取り組むことができたという点では、職場選びには成功したといえます。

そんな中、友人からの紹介で知り合った男性と付き合い始め、そのまま33歳で結婚、出産。妊娠中には、切迫になることもありましたが、職場が気を利かせてくれて、早めに病休休暇を取ったりするなど、職場の対応にはとても満足でした。

子育てと両立しながら特養での勤務はきつかった

徒競走でビリになるほど運動音痴で貧弱な私。体力のない私でも、なんとか特養での仕事は勤まりましたが、初めての育児がこれほど大変だとは思いもしませんでした。

我が子は本当に大好きですが、家の中での育児は、眠れない、自由な時間がない、永遠に掃除・洗濯を繰り返す、1日が育児と家事で終わってしまう、と特養で働いている時の方がむしろ楽に思えるほど。

こんな状態で、子どもを保育園に預けて、特養で働き、育児と両立させることは厳しい感じて、上司に相談すると、夜勤なし・短時間勤務のパート(非常勤)という働き方を提案していただきましたが、やっぱり特養での働き方を考えると、私には向きませんでした。

旦那の突然のリストラ…家計を支えるために、フルタイムの仕事に切り替える

子どもが1歳になってからは「子供の急な風邪や病気、学校の行事にも対応しやすい、土日祝日休み、夜勤なし、残業なし」のデイサービスのパートで勤務し始めましたが、子どもがちょうど1歳半になったころ、旦那がリストラに遭い無職状態に。

旦那の失業中は、家計を少しでも支えるために、背に腹は変えられないと考え、老健(介護老人保健施設)の正社員として働き始めることを決めました。早朝出勤や夜勤もある中でも、食事は毎日作るように頑張って、ただ帰ってきてもちゃんと育児は頑張り、子どもを寝かしつける時に一緒に眠ってしまうこともしょっちゅう。

介護士ママ
そしてまた早朝出勤するという毎日が続きました。

夜勤が入った日などは特に、子どもにかわいそうな思いをさせるのは内心とても辛く、それでも「家計を支えるためにはやむを得ないことだ…」と、自分に鞭打って2年間勤めました。

旦那も異業種から介護職に転職。最短で介護福祉士の資格を取得

旦那は以前コピー機販売の営業職をしていましたが、リストラに遭い、私と同じ介護職に転職を決めました。

【プロフィール:パパ】
現在46歳、仕事は真面目で趣味は昆虫採集。営業職から介護福祉士に転職し、サ責、ケアマネ、社会福祉士も取得。居宅、包括、施設長経験あり。将来は介護の起業を考え、現在は修行のためフランチャイズ本部で全国を飛び回る転勤族。

私の旦那は私生活ではだらしないものの、仕事は真面目です。介護職への転職を決めた時も、私と違い、かなりリサーチを上でキャリアプランを決め、失業後に職業訓練校で介護福祉士の2年コースを受講し、介護福祉士になりました。

旦那は失業保険給付期間中に介護福祉士コースの受講を開始したので、コース修了時まで毎月16万ほどの失業給付を受けながら資格を取っていました。このコース受講中は、月16万では生活できないので、2年間だけ、私はフルタイムとして子育てと両立しながら働いていたということになります。

私の旦那のキャリアプランは明確で、もともとリサーチ能力にも長けているので、短期間で私以上に介護業界の転職事情については詳しくなり、最短でケアマネージャーの資格も取得しました。

施設長として経営者になることも視野に入れていましたが、地元周辺にはそういった求人がほとんどなかったため、将来的に自分で訪問介護事業所のオーナーとして開業するという目標を立てました。

現在は経営スキルを身につけるために、訪問介護のフランチャイズ本部で、新規開業するオーナーさんの新規開拓と営業、サポートに従事し、開業資金が貯金できた段階で開業を考えながら頑張っています。

介護士ママ
旦那は転勤族なので、現在は、私が旦那の働く場所に合わせて、全国の介護施設を転々としながら、このブログも運営しています。

ライフステージによって職場を選ぶべき

多くの失敗経験と転職経験をしてきた私だからこそ言えることですが、介護職は、介護士と職場とのミスマッチが多いため、離職率が高い業種です。

しかし、離職率が高いのは「介護の仕事が嫌だから」「仕事がきついから」という理由ではなく、もっと本質的な、ライフステージにあった職場ではなかったり、介護施設の方針や仕事の仕方に納得できないなどが原因で辞めていく方が多いです。

子どもが小さいから、夜勤や残業はなし、土日祝日休みがいいのであれば、派遣やパートという働き方を選択したり、どうしても正社員として安定した給料が必要であれば日勤の時間帯で働けるデイサービスを選んだり、扶養内で働きたいということであれば、訪問介護を選んだり様々な働き方があります。

逆に、一番給料が高い特養や老健という種類の介護施設でも、日勤帯だけでOKな職場もあれば、時短の勤務だけで良いですよという職場も存在します。子育てに協力的な職場もたくさんあります。

私が独身だった頃に一番働きやすいと感じた職場と、今、出産後、子どもが小さい時に働きやすいと感じた職場や、子どもが手がかからなくなってきた時期に働きやすいと感じた職場は、全くと言っていいほど違います。

また、旦那がリストラに遭った時は、子育てと両立しながらフルタイムで稼がないといけない時期などもありましたが、そういう時でも、「子育てと両立しながらフルタイムで働ける職場」を選ぶ必要がありました。

介護士ママ
そんな時こそ、給料面はもちろん、少しでも良い条件で求人を探す必要性が高くなります。

各ライフステージによって、働きやすい職場が違ってくるので、ちゃんと自分の状況に合わせて職場を選ぶこと、少しでも良い条件の求人を探すことはとても重要だといえます。

このブログを立ち上げた理由

私が転職中に強く感じていたことは「本当に自分に合った職場を探せない」という大変さ。そして、度重なる「職場とのミスマッチ」。

ハローワークや転職エージェントなどを利用して相談しても、最終的にはそのキャリアカウンセラーの良し悪しで、良い職場を選べるかが決まってきます。悪い所だと、本当にミスマッチな職場や悪い条件の求人を選ばせてきますし、求人サイトや求人誌に書いてあることは、「釣り求人」で良いことだけ書いてあることなんてしょっちゅうありました

介護士ママ
基本的には、この『ミスマッチ』については、正しい知識を身につければ防ぐことが可能です。

一方で、「人の役に立つ仕事がしたい」と考え、これから未経験で介護職に就職したいという方も多くいらっしゃいますが、ネット上やテレビの報道などでは、「介護は3K(きつい、汚い、危険)でブラックだから辞めた方がいい」とマイナスに言われることがあるので、「やっぱり介護職は辞めよっかな」と諦める方が多いというのも現状です。

ただ、ネットやテレビなどで言われているほど、介護業界は悪くありません

いろんな介護現場で働いた私だから言えることですが、介護職に携わる人は、基本的に優しい方が多いです。「介護職は女性社会だから、お局さんも多くて、人間関係で大変な思いをする」というのは、私自身、そう感じたことはありません。資格と経験を積んでいけば、確実にキャリアアップできて、家族も養うことができますし、子育ての両立もできます

それに、既に介護士として働いているけど、今の職場に何かしらの不満があって、「介護職を辞めようかな…」と思っているのなら、「もっと良い職場がある!」ということを知ってほしいです。

これまで、私自身、未経験から介護業界に転職する際には、たくさん悩みましたし不安もありました。そして、他の施設形態の職場に転職する際にも、失敗経験からたくさんのことを学びました。

同じ介護に携わる者として、介護転職においては、私と同じような失敗やミスマッチをしてほしくないと、心からそう思っています。

経験上、介護転職で悩むことが多いので、少しでも同じ悩みを抱えているあなたのために、少しでも私の経験を役立てることができればと思い、このブログを立ち上げることを決めました。

このサイトを通して、

 

介護業界をもっと明るくする

介護士の印象をもっと明るい方向へ変える

職場のミスマッチを防ぐことで、同じ介護士の仲間を幸せにする

未経験から介護士への転職を検討している人に向けて、正しい情報を発信する

介護職を辞めたいと考えている人へ、もっと良い職場があることを知ってもらう

少しでも良い職場に、良い条件で転職を成功させる

介護士ママ
このようなお役に立てれば嬉しいです。

そのためにも、私が実際に体験してきたことだけでなく、足を運んだ取材に基づいた情報発信を心がけていきます。ここまで読んでくださって、ありがとうございます。