看護助手(病院)の仕事内容は実際きつい?向いている人と向いていない人とは?【28歳女性体験談】

病院での看護助手として仕事をしている様子

看護助手として2年働いてみた本音の感想
S.Tさん
(28歳/女性)

フリーター→看護助手(病院)→デイサービス在28歳で、介護療養型医療施設で2年、デイサービスで1年半、介護士として勤務していました。介護の仕事に就くまではフリーターとして飲食業と販売業をしていましたが、22歳の時に介護業界に入りました。

看護助手の仕事を始める前はフリーターでした…介護職のきっかけとは?

私が介護の仕事を始めようと思ったきっかけは、フリーター時代にやっていた販売業で、接客ももちろん大事ですが売り上げを重視したりスタッフ同士で売り上げを競ったりすることがあり、そういうことが自分に向いていないと感じたことです。

お客さんのために「何かいいサービスをしたい」という気持ちはあったのですが、売り上げなどのお金が絡むことが自分にはあっていないような気がして、売り上げなどを気にすることなく「ただ誰かのために」という気持ちで働きたいと思うようになりました。

家族が全員医療関係の仕事をしていたこともあり、介護療養型医療施設の介護スタッフの求人(看護助手)を見つけたときに、病院での仕事だったら私に向いているのかもしれないと思い、看護助手という介護の仕事をしてみようと思いました。

看護助手として仕事をする前に不安はあった…無資格・未経験のまま求人に応募

家族が医療業界で働いているとはいえ、病院で働くことのイメージがなかなか出来なかったことと、3Kと言われる介護の仕事はきっときついだろうなという漠然とした不安はありました。

また、介護療養型医療施設での介護士の求人(看護助手)は無資格・未経験でも応募できるものでしたが、全く経験も知識もない中、仕事ができるのかも不安でした。でも、とりあえずその世界に入ってみないとわからないこともあるだろうし、資格を取ったり知識をつけていくのは働きながらでも頑張れると思い、思い切って応募することにしました。

当時は独身でしたが、漠然としていたものの結婚願望もありましたので、将来結婚して子供が生まれても働きやすい環境ということで、託児所を完備していてママも働きやすいと求人サイト(とらばーゆ)に掲載されていた求人に応募することにしました。

通勤も乗り換え1回で行けたので、比較的アクセスも良いかなと思いました。(仕事が決まれば引越しをしたいなと思っていたので、勤務地は極端に遠くなければこだわりはありませんでした。)

看護助手の実際の仕事内容とは?人間関係は少し大変だけど介護初心者にはおすすめ

介護療養型医療施設(病院)での看護助手としての仕事内容は、寝たきりの人も多く、患者さんとの会話をするというより、身の回り(ベッド周り)を清潔に保つことや、オムツ交換や入浴介助など直接体を清潔にするお手伝い、車椅子やベッドへの移乗介助など、介護の基本知識を学べた場所だと思います。

医療施設なので、医師や看護師、理学療法士などがいる中での仕事で、やはり介護士はそれらの職種の補佐という感じは否めませんでした。

でも、縁の下の力持ちという位置付けだと感じながら働いていました。ほとんどが女性スタッフだったので、人間関係が少し大変なこともありましたが、初めて介護業界で仕事をする立場としては、本当に学ぶことの多い職場だったと思います。

身体的な負担も大きいですが、初めて介護の仕事をする人にとっては、介護の基本が学べる場所としてよい職種なのではないかと思います。

看護助手からデイサービスに転職、デイサービスに向いている人・向いていない人とは?

次に働いたデイサービスは、元気な人が多くて、利用者さんとお話をしたり、一緒に体操などで体を動かしたりレクリエーションをしたり、活気のある職場でした。入浴介助(個浴)はあったものの、背中を洗ったり、着替えを少しお手伝いする程度で、身体的な負担はほとんどありませんでした。

その変わり、利用者さんが座っている前に立って体操をしたり、ちょっとした雑談などをしてみたり、空いた時間には積極的に利用者さんとお話をするなど、コミュニケーション能力が必要とされる職場でした。

地域密着型のデイサービスで、定員も少なく、そのためスタッフも少ないので、その日にサービスを受けに来る利用者さんたちに合わせた対応をしたり、スタッフそれぞれがなんでもできることを求められた環境でもありました。臨機応変に対応できて、明るくて人と話すことが好きな、コミュニケーション能力の高い人が向いている職場だと思います。

看護助手の仕事で辛かったこと・大変だったこと・やりがいとは?

介護療養型医療施設で看護助手として働いていて辛かったことは、病院という場所なので、患者さんが亡くなってしまうこともありました。

患者さんたちに平等に接しているつもりでも、やはり特に仲良くしてくれた患者さんができたりもして、そういう人が亡くなってしまうことはとても辛かったです。

でも、それを顔に出さずに仕事をこなさなければならないことに最初は慣れずに辛いと思っていました。また、看護師と仕事をする中で、優しい人も多かったですが、中には介護士にはすごくきつく当たってくる看護師もいました。職種が違うとはいえ、どうしても看護師のほうが偉いという雰囲気もあり、その威圧感が怖かったです。

反対に、やりがいを感じたことは、寝たきりで反応のなかった患者さんに毎日ケアの際に「おはようございます。今日はいいお天気ですよ」などと少しだけでも話しかけ続けていたら、目で私を追ってくれるようになり、少し笑ってくれるようになったことがありました。

まさかと思いましたが、日に日に笑ってくれる回数が増え、奇跡を見たように思いました。頑張ってきてよかったと報われた瞬間でした。

介護職の人間関係は活気のある楽しい場所もある!職場の選択肢の広さは介護士のメリット

介護という仕事に少しでも興味を持っているなら、とりあえず業界に入ってみてほしいです。

3Kというイメージ、職場での人間関係が悪いなど、介護という仕事はどうしてもいいイメージがありませんが、介護の仕事ができる職場は本当にたくさんあります。どこも同じということは絶対にありません。人間関係がよくて、活気のある楽しい職場も必ずあります。

介護という仕事は人生の集大成に寄り添う仕事だと思っています。これまでその人が歩んできた人生に触れて、人が生きるってすごいと思うことができます。いろんな利用者さんがいて、悩むこともありますが、利用者さんに心を救われることもあります。人を相手に仕事をするってこういうことなんだなと考えさせられたことがたくさんあります。

確かに、楽な仕事ではありませんが、介護士という仕事は実はすごく楽しいですよ。

病院での看護助手として仕事をしている様子
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