医療事務→デイサービス→特養私は現在60歳で現役で特別養護老人ホームにて働いています。介護士としての経験年数としては、30年です。
介護職は60歳でもできる!「介護は体力的にきつい」というのは介護スキルでカバー
介護職に就いて、早くも30年経ち、私の年齢も60歳となりましたが、私は現在でも、介護施設の中で「最も激務」と言われる特別養護老人ホームで現役で勤務しております。
現在60歳、もしくは60代、70代から「介護職に興味はあるけど、体力的に大丈夫か」と不安を抱えている方のために、私の介護現場での体験談が少しでもお役に立てると幸いです。
医療事務から介護職へ転職を決意、そのきっかけは母親の介護
以前は医療事務として勤務をしていました。しかし母親を介護したことがきっかけで、人の介護をしたいと思うようになり介護職を選択することになりました。介護福祉士として、特別養護老人ホームで勤務をしています。以前に一回、小さいディサービスで勤務をしていましたが、そこをやめて現在のところでずっと働いています。
介護士の仕事を選んだきっかけとしては、学生の時から少し興味を持っていたのです。しかしそんなに体が丈夫な方ではないので諦めていました。
ところが、母親の介護を通して人間としてとても大切なことだと思うようになり、「そのことを仕事にしてみたい!」と、だんだんと気持ちが傾いていたのです。その結果、医療事務で嫌な事があったので、その機会に介護の現場で働くことを決意しました。
介護職に転職する前に不安だったことは体力面と給与面、そして責任の面
介護職に就く前に不安だったことや悩んだことは、やっぱり重労働なのでこんな私ができるのだろうかと思った事が一番です。私は持病はありませんが、重たいものを持ったりすることがほとんどなく、介護の資格の学校でもできるだろうかと不安になっていました。
また、介護士として利用者のことを安全に見ることが出来るだろうかということも不安でした。夜勤をしたり、責任があります。人を介護していくにはその責任が伴うのでそのことについても不安がありました。
ハローワークで特別養護老人ホームの日勤OK・夜勤なしの求人がみつかる
私が選んだのは、福利厚生がしっかりしている特別養護老人ホーム(特養)です。以前のディサービスは規模が小さいところだったので、福利厚生や給与面でちょっと不満に思うところがあったのです。介護の仕事を続けると思った時から、ずっと働くことができるきちんとした福利厚生が望めるところを希望していました。
そこでハローワークでその場所を紹介してもらうことにしたのです。私の自宅からは、そんなに遠くない場所になり通勤に関しても問題なく通えるところからも決めることにしました。
そして夜勤をしなくてもいいと思えるところも希望をしていたのです。殆どのところは、夜勤を希望となっていたのですがそこは日勤だけでOKということですぐに決めることができました。
昔はハローワークでの求人紹介しか方法がありませんでしたが、今では転職エージェントや転職サイトの方が簡単に就職しやすいとも聞くので、以前よりも自分の条件に合った求人を紹介してもらいやすいという意味でも、転職活動は簡単になっている印象です。
特別養護老人ホームでは体力が必須…体力面で課題のあった私でも慣れればできた
他種の介護施設と比較すると、特別養護老人ホームでは、なんと言っても介護度の高い、動けないお年寄りが多くなります。寝たままの人も多いので、車いすやベッドからの移乗させる作業も出てくる点では、体力がないとできないと思います。
私の場合は、その点が強く心配したところですが不思議なことにそこで働いているとなんとなく体が慣れて来て、なんとか働けるようになります。
特別養護老人ホームでは動く事ばかりではなく、記録をしたり座ってできる作業も有り、そんなにがっくり疲れることが少なくなりました。
そこでは、食事の介助、水分補給、入浴介助、見守り、付き添い、トイレ介助などがあります。これらの介助を、安全に行うことが、介護職では大切です。
介護職に未経験から携わりたいという気持ちがあるなら、まずお年寄りが好きであることが前提だと感じます。私もお年寄りが好きだったので、未経験であっても、介護の仕事もすんなりできるようになりました。働き続けると、長いほど愛情を持って接することができるようになり続けることが大切と感じました。
特養で働いてみて大変だと感じたことは腰痛と入浴介助
特養で働いてみて大変だと感じたことは、やっぱり腰が痛くなることです。私の場合は、腰痛になったことがなかったのですが時々たまらかく痛くなることがあります。最近では、腰痛にならないようにベッドを上げて作業をするなど工夫をするようにしています。
入浴介助の時に、気分が悪くなることもありました。暑いのでそのことで気分が悪くなることが有り貧血を直すことにしました。貧血が治ると案外とその後は、調子がいいです。
介護職のやりがいは「ありがとう」という言葉
介護職のやりがいについては、なんと言っても利用者さんがありがとうと言ってくれる事です。以前の仕事(医療事務)では、そんな感謝の気持ちを伝えてくれることがほとんどありませんでした。そのことからやりがいがなかったのです。その点、この仕事はしっかりやりがいを感じることができています。
介護という仕事は、大変と思うこともあります。しかしいいことも多いです。まず介護者は優しい人が多いです。そのため、お互い助け合いの精神があふれています。それは他の仕事よりも感じることがありました。
また介護職は、ずっと働きたいと思う人にはとてもいい職種です。まず仕事がないと思うことがありません。必ずあります。実際私も現在も働くことができています。自分の希望により、働ける職場であることは間違いありません。